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赤い彗星の俺

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第二十九回 「私の永遠のジェントルマン!Mr,AOR、Bobby Caldwell!」




ベビーフェイスとボビー・コールドウェルが好き!なんて言うと「ミーハーだねあんたっ!」と突っ込まれてしまう今日この頃ですが、セクシーで甘い声部門代表選抜だったらこのお二人様はあたし的に絶対外せません。どちらも無敵なソングライティングセンスの持ち主であり、超のつくヒットを生み出し、且つ自身も抜群の歌声です。あたしの最強の癒し系コンビなのですが、今回は誰よりも早く夏を先取りしたいという私的な欲求に従いまして、ボビー・コールドウェルをご紹介したいと思います。

まずはじめに言いたいのが、ボビー・コールドウェルはあたしが知る中でも随一のロマンチストです。甘甘なリリックに甘甘なトラック、甘甘な歌声に甘甘な笑顔、、、マジでもう最強のキザ野郎なのですっ!だがそれがいいっ!だがそれがいいっ!!!それが堪らんのですっ!!!愛を語らせたら右に出る者は居ないんじゃないかってぐらいの深あーーーい「愛」の歌詞。ハスキーでソウルフルな甘い歌声、高音域の澄み切った絶品ハイトーンヴォイス。そしてマイアミの風が吹いてくる様な、仄かに湿り気を帯びたシンプルで憂いのあるアダルトなグルーヴサウンド。これがもう凄く格好良くて凄く気持ちが良いんです!あかんっ!////お洒落紳士すぎるっ!////

夕暮れの海辺でボビー・コールドウェルを聞き風を感じながら愛を語り合えたら、もうそれだけであたしノックアウトです!(ミーハーだなんて言わせないっ!笑)彼の歌を聴いた瞬間に夏にトリップしてしまう。カリブ海の爽やかなんだけど熱く濃厚な空気感が肌に沁み込んでくるような感覚と景色をたっぷり感じさせてくれる。流行歌と一言では片付けられない、彼の個性とソングライティングセンスの高さ、そして音楽への一貫した姿勢。素敵です。日本でもCMソングや映画の主題歌に起用されててバンバン曲が流れてましたので、当時もかなりの人気だったようですね。1970年代から1980年代にかけての熱狂的AORサウンドブームが影を潜めた今でも、彼の人気と魅力はまだまだ健在でございます。

1951年米国ニューヨーク生まれ。マイアミ育ちのボビー・コールドウェル。10歳の時に父親にギターを買ってもらい独学で習得。のちに友人らとバンドを結成しライヴを経験していく。数年後、バンド活動は中断し、もともと学びたかった音楽理論やサックス、ピアノなどの楽器演奏、作曲や編曲を本格的に学び自身の幅を広げていく。(楽器メチャクチャ上手いです!サックスはマジでエロい!)TV番組やコマーシャル音楽の制作にも着手する様になり、名が少しずつ知られていく。1978年にレコードデビューを果たす。デビュー曲「What You Won't Do for Love」が大ヒットし、当時流行していたAORの新星として一躍脚光を浴びる事になる。このCDジャケットにはボビー・コールドウェルのシルエットが映っているだけで顔が映っておらず、当時としては白人がソウルを歌うということは珍しかったため、歌声を聞いた人達はボビー・コールドウェルを黒人だと思っていたらしい。このミステリアスな演出も話題を呼びますます知名度をあげたボビー・コールドウェル。洗練されたグルーヴサウンドと卓越したソウルフルな歌唱は瞬く間に人々の心を掴み、当時ヒットしていたボズ・スキャッグス、マイケル・マクドナルドに並び、「Mr,AOR」の名を欲しいままにした。

デビュー盤にして、最高傑作の名盤となったこの作品はもう10年以上聴いているけれど、何時聞いても色褪せない名曲達はいつでもあたしの心をグッと掴んで、決して飽きさせません。今でもこよなく愛聴している大好きな1枚です。

AOR全盛期の色気ムンムンボビー・コールドウェルを堪能したい方に是非お勧めしたいのが、「What You Won't Do for Love」収録の「Bobby Caldwell」(邦題を「イヴニング・スキャンダル」)、そして2作目の「Cat In The Hat」(バックミュージシャンにTOTOのメンバーを迎え更に刺激的でアダルトなサウンドになっている)、そしてそして3作目の「Carry On」。この3枚を是非聴いて欲しい!ベストアルバムも良いけれど、ここは是非この3枚を隅から隅まで聴いて欲しい!AORを代表する一流ミュージシャンとしてのBobby Caldwellの全てが詰まってると言っても良いぐらい、どれも最高の完成度。ジワジワと増していく深みと渋みと心地良さに彼の成長と情熱を感じる事ができるし、愛が濃密になっていくのがもう本間にサウンドに表現されている!そして曲の良さは勿論なんだけど、彼のボーカルをバックアップする、細やかなアレンジと演奏のグルーヴ感といったらもうあんた絶品ですよっ!ブルー・アイド・ソウルの系譜にある歌唱を他とはひと味違うオンリーワンなものにしてしまうスパイスのきいたグルーヴは、彼の曲の風景になってあたし達の脳に刻まれる。メロウにして爽やか、大胆にしてドラマチックな構成とアレンジ生きてこその独特の世界観は、時代をこえて愛され続ける普遍的な魅力の正体であると思う。

この後80年代中盤から後半にかけては自らが歌う事を止め、完全に職業ライターとして曲を書き提供する事に徹するようになった。ボズ・スキャッグスに「ハート・オブ・マイン」、ピーター・セテラに「ネクスト・タイム」、「ステイ・ウィズ・ミー」などのヒット曲を提供している。(のちに自身のアルバムでセルフカバーしているが、あたしはボビーver.の方が好き!なんかムードが違う!)その他にも数えきれないぐらいの曲を書き、色々なアーティストのアルバムクレジットに作者として彼の名前が目立つようになった。彼のライティング能力は、どの様な形でも人の心を掴む魅力を持っている事が分かる。80年代暮れに5作目のアルバム「Heart Of Mine」でシンガーとして再び活動を再開する。ここからはAORバリバリというよりはビッグバンドジャズやオールディーズなど、ぐんと幅の広がった作品が多くなります。どの曲になっても彼のソウルフルで魅了的な声は楽しめると思いますでも先ほども申し上げましたが、やっぱりAOR全盛期のボビー・コールドウェルが個人的には大好きで、そこらへんを是非皆様に聴いて欲しいです! もうこれ以上求めようがない世界感と完成度には感極まります。

あたしが彼の歌で一番好きなのが「What You Won't Do for Love」なのですが、(またミーハーって言われそう笑)もはや説明するまでもないくらの名曲なんですけど、何が一番良いってマジでもう歌詞が本当に素敵なの!メッチャいいの!初めて歌詞を読んだのが中学生なりたてぐらいの時で、なんだか凄く衝撃的だったのを覚えてる。男性の書く歌詞って風景が前に出ていたり少し女々しさありきの本当の気持ちってイメージで好きなんですが、この想い人への手紙みたいなストレートな愛情表現には心奪われてしまいました。(今でこそよくある感じだけど、その頃ハードロックとかメタルばっかり聴いていたから、男性のこんなキザな愛の言葉とは無縁すぎて衝撃やったんかも(笑)F××kF××k!!!とかCreeping Death、Holy Wars...The Punishment Due的な感じばっかりやったから笑)子供ながらに「愛」についての終着点をどこに捕らえているんだろうってなんだがめちゃくちゃ考えさせられました。そして今でも考えています。「愛」っていう目に見えなくて捕らえ所の無い不確かなものにあたし達は突き動かされ、時に絶望し、時に幸せに涙している。言葉にもメロディーにも置き換えているだけで愛には形には触れられない。だけどどうしたって渇望してしまうものなんだろうなと思う。「愛」っていう永遠のテーマを、彼もあたしもずっと探しながら歌っていくんだろうなって思う。この曲の歌詞を読んでから今の今まで、ずっとそう思っています。この歌詞が彼のキャッチーでメロウなサウンドにのった時、本当に気持ちが良くてもう二度と忘れられなくなりました。愛への信念と、自分の弱さと、嘘をつかない正直な気持ちがぎゅうううううって詰まった素敵な歌詞、皆さん是非聴いてみてください!(オリジナルも良いけれど、「‪WHAT YOU WON'T DO FOR LOVE,20TH ANNIVERSARY‬」バージョンもあって、メチャクチャお洒落にアレンジしてあって最高なのです!そちらも是非!)

「いろんなところを愛を求めてさまよっている人もいる。自分の思う通りのものは決して見つけられないのに。」

しかしその信念に燃える瞳には、愛と音楽への一貫した情熱が宿っている。ソウルフルな歌声は時代をこえて今もどこかで、最高なグルーヴで誰かの心を癒してる。「決して諦めたりなんかしない。」と歌う彼に背中を押され、あたしは今日も歌を唄う。
逢瀬アキラ


2013年05月25日 16:35




  • AKIRA
    大阪出身のシンガーソングライター。幼い頃から文章を書くことに慣れ親しみ、 自分なりのスタンスで音楽活動を続けて来た彼女の詩は、聴く者に媚びず、だが突き放しもしない。 その絶妙な距離感を自然に生み出す独特な感性を持つ。 2011年末、その独自の詩の世界を、現代的なアレンジに乗せて、新たな領域に踏み出す。
    逢瀬アキラ 公式ホームページ: http://akira3351.web.fc2.com/








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