来る 4/14、パブリブから、南アジア一帯のヘヴィメタル/ハードロックバンド総勢657組、737作品のディスクレビューを網羅した『世界過激音楽Vol.18 デスメタルインディア』(著:水科哲哉)が発売される。副題は「スリランカ・ネパール・パキスタン・バングラデシュ・ブータン・モルディヴ」で、インドだけでなく南アジア一帯のメタルバンドを収録。
インドのメタルといえば YouTubeをきっかけに世界規模でブレークしたラップ・フォークメタルバンドBloodywoodが、2022年8月の Fuji Rock Festivalで日本初上陸を果たして話題になった。それ以前から、シンフォニック・ブラックメタルのDemonic Resurrection、正統派メタルのKryptosは、ドキュメンタリー映画『グローバル・メタル』に登場したり、Wacken Open Airをはじめとするヨーロッパ各国のフェスティバルに幾度も出演するなどして、世界的名声を勝ち得ており、米印混成のDjent/プログレッシヴメタルバンド Skyharborもアメリカ、カナダ、ヨーロッパ各国で50本以上もライヴをこなしており、高い知名度を誇る。
インドの成長率は6.7%と主要国で最も高く、近い将来日本を抜き去り、世界3位のGDP大国になると予想されている。ゼロを発明したことで知られるとおり民族的に数学の才能に秀でており、シタールなどの多弦楽器に慣れ親しんでいて、変拍子や複雑な曲構成の伝統音楽の下地があるため、Djentやプログレッシヴメタルにおける潜在能力が高く、続々と秀逸なバンドが登場している。また、事前知識がなければ「全米Top40にチャートインしたメインストリーム系ロック」と言っても疑われないようなクオリティのバンドも多数出現している。
書名は便宜上、『デスメタルインディア』となっているが、本書はインド以外の南アジア各国のシーンも徹底調査しており、前述の Bloodywood、Demonic Resurrection、Kryptos、Skyharborをはじめ、南アジアで人気のメタルバンド14組、メタル関係者3人のインタビューに成功している。それだけでなく、日本勢として史上初めて2012年にバングラデシュとインドでライヴを敢行したブラック/スラッシュメタルバンドAbigailのJero氏による貴重な体験記も、インタビューという形で掲載されている。
いよいよ人口世界1位・GDP世界5位
中間層激増・年齢中央値27.9歳で数学民族DJENT躍進!!
掲載アーティスト数657組・737作品のディスクレビュー掲載
『デスメタルインディア』 4/14(金)発売
南アジアの専門家2人による査読済みの各種用語集に加え、「面白ミュージックビデオ」「エリート高学歴メタラー」「世界のインド系メタラー」など、本書は南アジアのメタルを知る上で欠かせないコラムも多数掲載。
《書名》
「世界過激音楽Vol18デスメタルインディア:スリランカ・ネパール・パキスタン・バングラデシュ・ブータン・モルディヴ』
《著者》 水科哲哉
《発行》 パブリブ(https://publibjp.com/)
《体裁》 A5判/360ページ/並製