2024年10月13日、「きみとバンド」が、レコ発& 4th anniversary ツアー 4会場目となるワンマンライブを札幌SOUND CRUEにて開催した。ニューシングル「Thanks.」のお披露目、そしてバンド結成 4周年を記念して組まれた全国ツアー、その4会場目となる。
SEと共にメンバーが登場、会場は大きな手拍子と歓声でメンバーを迎える。札幌公演 1曲目はお馴染みとなった「きみとバンド」。札幌で待ちわびていたファン、遠征で一緒に回っているファン、会場に集結した「きみ」達は、笑顔と手拍子で彼女達のステージに応える。この日も Ba.ゆきたんは体調不良のために不参加だが、会場は冒頭からパワー全開で熱を入れていた。
全体を見ながら優しく、時には激しくリズムを刻む Dr. 大野真依、元気いっぱい、髪を振り乱しながら演奏、そして会場を引っ張る Gt. Vo. 清原梨央、立ち居振る舞いにオーラも感じさせる、ヴォーカリストとしての成長著しい Gt. Vo. 森田理紗子。3人が力を合わせてステージを作り上げ、その世界にどんどんと引き込まれていく。これがライブの醍醐味。続く「スローモーション」で会場の熱気はさらに上昇。
「あらためまして、きみとバンドです! よろしくーー!!」
「札幌のみんな、久し振りーーーーー!!」
会場からは大きな拍手と大歓声、札幌のライブもやはりアツい。ライブで帰って来たのは 3年ぶりと語る清原梨央、そして森田理紗子は札幌では初ライブとのこと。
「今日は最後まで最高に楽しんでいけたらと思います。よろしくお願いします!!」
続いて「rosemary」へ。しっとりと歌い上げる森田理紗子と清原梨央。大野真依はしっかりとリズムを保ち、全体、メンバーの様子を見ながら進行させていく。会場のファンは一瞬たりとも見逃さないとばかりに、静かにアツくステージを見つめる。そんなファン達の前でライブができることは本当に幸せなことだと思う。
会場にキーボードを搬入する間、ステージで前日の BBQ前夜祭の話題を話す彼女達。そこで清原梨央が一言。
「北海道のみんな、すごい静かに聞いてくれてる・・・そんな・・・聞く話じゃないんで・・・」
それくらいファン達はステージに向かって一生懸命、素晴らしい空間だ。中盤、ここからは森田理紗子のキーボード演奏で歌うバラード「ユメコイ」、「さよならリフレイン」と続ける。切々と歌い上げるヴォーカルはもちろん、ステージからのサウンド、そして会場から発せられる気と合わせて、文字通り一体となって時間は進んでいく。美しく尊い瞬間、それを会場の全員が共有する。素晴らしい空間だ。
森田理紗子がMCをとる。
「今回のツアーはレコ発ツアーということで、ニューシングルを出しました」
「今回の 3曲は、私達もツアーを回って気づいたんですけど、ライブ映えするなぁって思っていて、楽しい 3曲になっているんじゃないかなと思います」
「次の曲『こいごころ』は、共感してもらえるような歌詞になったかなと思っていて、『もしかして俺のこと歌ってる?』(笑)なんて思ってもらえたらと思います」
森田理紗子作詞による「こいごころ」。そして「midnight scream」、「So High!」とニューシングルの楽曲を続ける。楽曲のバリエーションの多いきみとバンド、その魅力が遺憾なく発揮される今回の楽曲群。この 3曲はぜひライブで見て欲しい良曲達である。
ここで清原梨央から来年の Zepp 5大都市ツアーについてお知らせ。そして大野真依が札幌の思い出を。
「3年前、Zepp Sapporoの横を通った時、ここでやりたい、って言ってたんですけど、その時は叶うわけない、夢みたいな話だったんですけど、3年経って Zeppでやることになって。何をやったらいいかわからないこともあるけど、私達にはファンのみんなだったり、メンバーがいてくれるっていうことを忘れずに頑張って、またみんな来年一緒に Zepp Sapproで会いたいと思うので、ぜひまた来てください!」
夢に向かう曲「あの場所へ」。やはりこの曲は何かが違う。彼女達の夢と想いが詰まったこの曲。一番多く聴いている曲であるはずなのに、毎回新しい何かが感じられる。それは時間と共に凝縮されていく彼女達の想い、自信、希望が込められているからではないか、そんな風に思いながら半金縛りでステージを見つめていた。
そしてこのツアー恒例、清原梨央の最後の煽りが。
「あっという間で、ラスト 2曲です!!」
「えええええええええええええええええ」
「もっともっと盛り上がって欲しいです、いけますか??!!!」
「いえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!」
「後ろのみんな行けますかーーー?!!!」
「いえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!」
「聞こえない! もっといけますかーーー!!!」
「いえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!」
「前のみんな行けるーーー?!!!」
「いえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!」
お馴染みの「恋のモンスター」、「∞YAKEN」と、会場全体が跳び跳ね、最後へと突き進んでいく。会場の「きみ」達も最後とばかりに跳び跳ね、腕を上げ、手拍子でステージに応える。超満員となった東京公演、想像を超える熱量で汗だくになりながら、きみとバンドのステージは終了した。
そして即座にアンコールがかかる。大声援に迎えられて再登場するメンバー。森田理紗子が語る。
「ありがとうございます! このツアーではサプライズがお約束で、札幌は私の番ということで、私は、私のオリジナル曲をきみとバンドでやりたいと思います」
曲は「HORIZON」。森田理紗子がシンガーソングライターになって初めて作った曲とのこと。そんな大事な曲をきみとバンドでできて嬉しい、と彼女は語った。初のバンド演奏であったと思うが違和感は全く無く、楽曲の良さがストレートに出ていた心地よいアレンジだった。
そして恒例となったラッパー・清原梨央の登場「spicy!」。全力でタオルを回す清原梨央、対抗するように一心不乱にタオルを回す会場。これは戦いだ。そんな戦いを楽しむように、同じ時間と場所を共有するように、ステージと会場は高みに上っていく。これがライブだ。
最後に森田理紗子からのメッセージ。
「皆さん、このツアーを楽しく回ってくれてありがとうございます。
また来年の夏、ここ札幌で会いましょう。今日は本当にありがとうございました!!」
ラストはしっとりと「蝉しぐれ」で締める。最後まで見逃さないとばかりにステージを見つめる会場。その会場の気と圧は、背後からでもわかるほど会場に強く漂っていた。こうして「レコ発& 4th anniversary ツアー」札幌公演は終了した。
今回のツアーも 4ヶ所目、残すは大阪、福岡の 2ヶ所となった。このツアーで初めてきみとバンドに接した方も多かったであろう。その方々にも、彼女達のパフォーマンス、こだわり、そして想いは十分に伝わったライブになったのではないかと思う。目標に向かい、毎日休みなくファンとの交流の場を持ち続ける彼女達。ツアーの終盤、そして来年の Zeppに向けて、彼女達はまた走り続けるであろう。多くの方がその姿を見届け、そしてライブ会場でまた彼女達に再開することを願っている。
Photo: Official photo & 大泉 繁
Text: 大泉 繁
きみとバンド
「レコ発&4th anniversary tour」
2024.10.13 札幌SOUND CRUE
01. きみとバンド
02. スローモーション
03. rosemary
04. ユメコイ
05. さよならリフレイン
06. こいごころ
07. Midnight Scream
08. So high!
09. あの場所へ
10. 恋のモンスター
11. ∞YAKEN
Encore
1. HORIZON(森田理紗子)(きみとバンド ver)
2. Spicy!
3. 蝉しぐれ
〇きみとバンド New Single「Thanks.」
1. So High!
2. Midnight Scream
3. こいごころ
・価格 1枚 ¥1,650-(税込)
・販売場所 ライブ会場、イベント会場及びきみとバンド公式通販サイト(URL https://photoevent.shop/)で販売
○きみとバンド レコ発&4th anniversary ツアー
2024.10.20(Sun)大阪 北堀江club vijon (ソールドアウト)
2024.11.04(Mon)福岡 福岡DRUM SON
・チケット販売
ローソンチケット:Lコード82416 https://l-tike.com/kimi-to-band/
インディーズガールズバンド史上初!
5th anniversary「Zepp全国ツアー2025」
○2025/6/22(日)@ Zepp Fukuoka
○2025/7/06(日)@ Zepp Osaka Bayside
○2025/7/20(日)@ Zepp Nagoya
○2025/8/03(日)@ Zepp Sapporo
○2025/8/17(日)@ Zepp HANEDA
○きみとバンド 公式 X https://twitter.com/with48263996
○大野真依 SNSリンク https://t.co/FVsAVG1kzh
○清原梨央 SNSリンク https://t.co/QsvTDLcK3V
○森田理紗子 SNSリンク https://t.co/ksLkL5TFlL
○ゆきたん SNSリンク https://t.co/W1inUkA7KC