MV再生数 100万回突破! きみとバンド、Zepp 5大都市ツアー 2ヶ所目・大阪公演ライブレポート! 大阪パワー炸裂!

2025年7月6日、ガールズバンド「きみとバンド」による「5th anniversary tour 2025 〜きみとZepp〜」大阪公演が Zepp Osaka Baysideにて開催された。5大都市の Zeppを制覇するこのツアー、福岡に続く 2ヶ所目となる。5ヶ所制覇に向け突き進む彼女達の雄姿をここにレポートする。

SEが流れ始めると「きみ」(きみとバンドのファン)達は、大歓声と手拍子で、メンバー達にその期待を送り続ける。1曲目は「こいごころ」。大阪のアツいファン達は初っ端から全開、その気持ちをステージに届けるべく全力で声を上げ、拳を上げる。Zepp Osaka Baysideはあっという間にきみとバンドの世界一色となった。

先日、Pearl Drums公式アーティストとなった Dr.大野真依。特注のピンクに彩られた新しい Pearlのドラムセットは、芯の通った小気味良い音色を生み出し、微笑みながらプレイする大野真依。その姿には、何よりもファンに楽しんで欲しいという想いが溢れていた。ツアー初日からベーシストとしての佇まいが板についた Ba.ゆきたん。ふんわりとした彼女独特の雰囲気と共に、しっかりとしたベースラインを届け、さらにはベースソロを繰り出すその姿に明確な成長が見てとれた。Gt.Vo.清原梨央は、この日もギター、ヴォーカル、MC、煽りとマルチな活躍を見せる。キラキラとしたその存在感は、きみとバンドの空気を引っ張る顔でもある。そして圧倒的な歌唱で楽曲を引っ張るGt.pf.Vo.森田理紗子。このツアーで見せるもう一つの顔も、彼女の魅力の一つとしてジワること間違い無し(褒め言葉です)。

熱気が急上昇する会場、続いては「スローモーション」。会場からの歓声はさらに大きくなり、ステージと会場は徐々に一つになっていく。

「あらためまして、きみとバンドです!! よろしくーー!!!」

「Zepp Osaka 帰ってきました! ただいまーー!!」
「ここ Zepp Osaka Baysideは、昨年春にツアーをやらせてもらって、その時ぶりなんですけど、こんなに早く帰って来れると思ってなかったので、すごく嬉しく思ってます。ありがとうございます!!」

「今回はもっともっと楽しんで、みんなと最高の思い出を作りたいと思ってます。新しいパフォーマンスもありますので、皆さん最後まで楽しんでいってください!!」

会場は大歓声と大拍手で楽しむ気満々である(褒め言葉です)。続いて「はなればなれ」。会場のファン達は楽曲に合わせて声を上げ、腕を振り上げ、全身でこの瞬間を楽しんでいる。楽しい。そして「rosemary」できみとバンドのエモーショナルな側面を届ける彼女達。そんな楽曲の振り幅も彼女達の魅力の一つである。

ここで大野真依が静かに語る。

「ありがとうございます。ここ大阪に私達は月イチペースで来させてもらってて、思い入れがあって大切な場所なんですが、梨央ちゃんがまだ一緒にバンド活動をしていなかった時、イベントをやったんですが、ファンの方が 2人しかいなかったことがあって、でも私はその時はその時で楽しかったんです」

「その時のことを思うと、地道な活動をずっと続けていくと、ここ大阪でもこんなに大きな Zeppという素敵なステージに立てるんだなっていうことを、本当に改めて嬉しく思ってます。ありがとうございます」

「皆さん 1人1人の応援が集まって今があると思ってるので、本当に皆さんに感謝しながら、初心を忘れずにこれからも頑張っていきたいと思います。今日は色々な意味でありがとうの気持ちを込めてパフォーマンスするので、最後まで楽しんでいってください」

会場からは大きな拍手が。彼女達が積み上げてきた歴史、そして続けることの大切さ、それらを身を持って感じていることは、彼女達の強さにつながっていることだろう。ここからは森田理紗子がピアノを奏で歌うピアノセクションで「さよならリフレイン」へ。この日のライブで筆者が撃ち抜かれたのはこの曲だった。森田理紗子が切々と歌う歌詞が次々に身体に刺さってくる。身動きが取れないほどすさまじく放たれるステージからの想いを、ただただ受け止めていた。バンドセクションに入るとその想いはさらに強くなり、そしてとどめが最後のギターソロ。このメロディはダメだ(褒め言葉です)。そのメロディに金縛りになりながら、必死でステージに向かい続けていた(頑張りました)。続いて「きみとふたり」。会場は静かに、しかし熱くステージを見つめていた。

「ありがとうございます! ここからはお待ちかねの be freeセクションです!」
「New EPの be freeなんですが、きみとバンドとしても、常識を覆すような内容になっていて不安だったんですけど、初日はどんな反応だろうみたいな」
「でもみんなすごく褒めてくれて、すごく嬉しかったです。ここからは本当に自由なセクションになるので、自由に楽しんでください!」

曲は「KISS」。ライブでのこの曲は、森田理紗子がヴォーカルを取り、3人がセクシーなダンスを披露するという構成。実はこのダンスがなかなかにハードであり、実は森田理紗子のヴォーカルも、シックな雰囲気と広い音域を両立させるという高い難易度を誇る(本当に褒め言葉です)。また、いつもふんわりした雰囲気を醸し出しているゆきたんが、ダンスではキレッキレになるという新たな発見もあるツアーだった。

続いては、ついに MVの再生数が 100万回を超えた話題の「ヲタロック」。ステージと会場で楽しむ振り付けをレクチャーし、お立ち台に上がった 4人がそれぞれヴォーカルを取って歌い続ける。「いざヲタロック!」と共に、会場、ステージ合わせてジャンプ! 振り付けを完璧にこなすキレッキレの「きみ」(ヲタク)達、さすがである。

「ヲタクってサイコーーーー!!」

続いてはもう 1曲のパフォーマンスソング「祝-iwai-」。メンバーが法被(はっぴ)」を来て会場に餅を撒くという斬新な展開。この日は餅に加えて、サイン入りガチャガチャも投げられるとのこと。曲がスタートすると、会場は即座に「ハイ! ハイハイ!」に合わせて全力で応える。ヲタクは最強である(褒め言葉です)。ステージ上では、4人全員が扇子を持ちながらダンスをするという斜め上の展開。そしてお立ち台から餅を撒く。自由だ、これが自由だ。この曲、和のメロディとロックのバッキングのアンサンブルが素晴らしく、実は楽曲としても筆者はかなり好みである。ダンスをしながら餅を撒かなければならないため、曲中、必死で餅を撒き、なんとかギリギリ撒き終わった彼女達。最後に 3つまとめて撒いていた森田理紗子がお茶目であった。

楽しい時間を過ごした後、ステージには森田理紗子だけが残される。この日も実現した「理紗子漫談」。内容はライブに来場した方に留めるとして、この日のテーマは「漫談とは?」という哲学的な内容。果たしてその結果は? ステージに戻った清原梨央が一言。

「毎回割とウケてるよね」

続いての曲は「キミコネクト」。「きみ」達皆のことを思って森田理紗子が作詞した王道のロック曲である。心地良いロックチューンであり、会場も気持ち良くノレるライブ映えする良曲である。さらにこの Zeppツアーでのこの曲のライティングは感動的でもある。曲の最初から、ステージ後方からの白い単色照明でメンバーをシルエットとしてずっと映し出しており、ステージはモノクロの世界となっている。その時間が続き、目はその状態に慣れていく。そしてラスト、落ちサビが終わり、最後のサビに入った瞬間、ステージ全体が前方からの明るい照明に切り替わる。そうすると、それまでモノクロだった視界が、一瞬でフルカラーになるのである。その光景はトリハダモノ。この感動をぜひ Zeppで体験して欲しい。

「あっという間で、ラスト 2曲になります!」
「ええええええええええええええええええ!」

「ここまでもめちゃめちゃ盛り上がってくれていたんですけど、もっともっと盛り上がっていけますよね!!!?」
「最後まで楽しんでいきましょう!! 恋のモンスター!!」

「恋のモンスター」、「∞YAKEN」と、ラストの時間を惜しむように、楽しむように、ステージ、会場共に全身でライブを楽しんでいた。定番の楽曲に会場の「きみ」達も笑顔でステージに向かい、全力で腕を振り上げ、大声で歌っていた。様々なパフォーマンスを含めながら、きっちりとライブを締めるきみとバンド。この大舞台で魅せた堂々としたパフォーマンスに、また一つ成長した姿を見ることができた。

本編終了直後、当然ながらアンコールがかかり、大野真依が語りかける。

「ありがとうございます。皆さん楽しめてますか? 初めて見た方は驚いたかもしれないですが、私達は普通のバンドがやらないこともやったりするんですけど、それはバンドがあるからこそ、できることだと思っています。両立って難しいと思うんですけど、それができたら、きみとバンドは唯一無二のバンドになれると思うので、これからも頑張っていきます。よろしくお願いします!」

清原梨央が語る。

「本編すごかったですね、盛り上がりがね。大阪はいつも元気なので、期待をしてたんですけど、超えてました。ありがとうございます!」

アンコールは「Midnight Scream」、「So High!」。この 2曲もライブで映えるハードなロックチューン。会場の熱気もさらに上がったままラストへと向かっていく。

「ありがとうございます! 私達は本当にファンの方とスタッフの皆さんと 1つになって作り上げていくところが、きみとバンドだなって思っているし、これからも皆と一緒に夢を追いかけていけたら私達もすごく幸せです!! 今日は本当にありがとうございました!!!」

ラストは彼女達の代表曲「きみとバンド」。この曲も「きみ」への想いを伝える曲。会場もそのメッセージを全身で受け止め、この時間を、この瞬間を大切に噛みしめていた。

きみとバンド Zeppツアー大阪公演が終了した。生き生きと躍動する姿、バンドとしてカッコイイパフォーマンス、熱狂するファン達、ライブの楽しさを凝縮して感じられた素晴らしいライブであった。最後に語っていた「皆と一緒に」夢を追いかけていく。それは言葉通り、「きみ」達がいてこそ実現できる夢であろう。ぜひ「一緒に」彼女達の夢を追いかけていって欲しい。それがあなたの夢の一つにもなるはずである。

Photo: 熊 博之
Text: 大泉 繁

きみとバンド
「5th anniversary tour 2025 〜きみとZepp〜」大阪公演
2025.7.6 Zepp Osaka Bayside

01.こいごころ
02.スローモーション
03.はなればなれ
04.rosemary
05.さよならリフレイン
06.きみとふたり
07.KISS
08.ヲタロック
09.祝-iwai-
10.キミコネクト
11.恋のモンスター
12.∞YAKEN

Encore
01.Midnight Scream
02.So High!
03.きみとバンド

〇きみとバンド 5th anniversary tour 〜きみとZepp〜
 チケット:http://l-tike.com/kimitoband/
 Lコード(83583)

6/22(日) Zepp福岡
7/06(日) Zepp大阪Bayside
7/20(日) Zepp名古屋
8/03(日) Zepp札幌
8/17(日) Zepp羽田(東京FINAL)

○きみとバンド 公式 X https://twitter.com/with48263996
○大野真依 SNSリンク https://t.co/FVsAVG1kzh
○清原梨央 SNSリンク https://t.co/QsvTDLcK3V
○森田理紗子 SNSリンク https://t.co/ksLkL5TFlL
○ゆきたん SNSリンク https://t.co/W1inUkA7KC

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