中島卓偉、全国ツアーファイナルライブレポート!


デビュー15周年イヤーの折り返しに入った中島卓偉が、全国14か所を巡ってきたライブツアー「The Greatest Takui Nakajima」。その15本目にしてファイナルとなる公演が、7月20日に東京・リキッドルームで開催され、15年分のキャリアを総括する2時間半越えのステージを展開した。

開演前から始まった“卓偉コール”が大きな歓声へと変わり、グリーンのジャケットを纏った卓偉が颯爽と登場。1曲目「Boys Look Ahead」が始まるやいなや会場が大きくうねり、続く「TO THE MAX」での「飛んでねえヤツがいるぞー!」という彼の言葉にも煽られて、うねりは一気に大きな波へ。「I’M A SOD」「真夜中のパラノイア」とアッパーなナンバーで思い存分捲し立てると、合間には「もっと来いよー!」とさらに焚きつけ、いつにも増してアグレッシブなモード。

「元気しとったかー。今日がファイナルってわかってる? ファイナルっていちばん良いライブしなくちゃいけないわけよ。イケるだろぉー!」と思いっきり煽ると、頼もしい歓声を上げるオーディエンスに対し、最新シングル収録のパンキッシュなナンバー「僕の周りの天才達」で応酬。さらに、ロックンロールナンバー「BLACKSIDE IN THE MIRROR」を立て続けたあと、15周年の感謝の気持ちを改めて述べながら「傷ついたこと、つらかったこといっぱいあったけど、この歌で忘れちまいたいと思います」と最新のロックバラード「忘れてしまえよ 許してしまえよ」を熱唱。

ハンドマイクから白いテレキャスターに持ち替え、ソリッドで爽快な“夏向け”のナンバー「恋の一方通行」「HELLO MY FRIENDS」を連発。11年前のリリース当時はアニメの主題歌としても話題となったメロディアスなナンバー「RE-SET」では、オーディエンスが一体となって大合唱。

テレキャスターから水色のレスポールに。「ROCK THE FUTURE」、ベースの鈴木賢二がラップで絡む「BE MY BABE?(ROCK OF LIFE)」で盛り上げると、ふたたびギターを置き、「“聴かせる”やつ、立て続けにいきたいと思います!」と、「FORK IN THE ROAD」「LONG WAY」「Without You」を披露。一曲が終わるごとに、ここでは温かい拍手が沸き上がる。さらに、アコースティックギターを手に「いっしょに大合唱してほしい曲があります」と歌った「Mother Sky」で会場はハートフルな雰囲気に。

“生きてるって事がBE HAPPY 笑えるって事がBE HAPPY 歌えるって事がBE HAPPY 素晴らしいって事さBE HAPPY”──「BE HAPPY」で始まった後半戦は、「ギャンブルーレット」、デビューシングルの「トライアングル」といった初期ナンバー、オーディエンスがタオル回しで応える「BOOM BOOM BOOM」といったナンバーでお祭り気分を高め、昨年発表のアルバム『BEAT&LOOSE』収録のシンガロングナンバー「YES, MY WAY」で、最高沸点に。

「15周年おめでとう、ってたくさん言ってもらえました。長く続けていくうえでそういう周期は大事だと思います。でも、そこへのこだわりって実はない。もっと先を走ってる先輩たちはいっぱいるし、まだオレの夢は叶ってません。それぐらい夢に貪欲に生きてます。生きていくうえで夢をどんどん大きくしていくのは大事なこと。つらいことはいっぱいあるけど、小さなことで夢をあきらめないでください。そうすれば中島卓偉ぐらいにはなれる……たいした人間じゃないけど。投げ出してしまいたいこともいっぱいあったんだけど、みんなの笑顔見てたら全部忘れちゃおうって思える」──ファンの胸を打つ言葉を述べたあと、彼にとってターニングポイントとなった曲「3号線」で本編を締めくくった。

アンコールでは、「これからも20周年、25周年、30周年って、一緒にがんばっていこうぜ! この曲が今の気持ちすべてです」と語り、最新シングル「どんなことがあっても」ほか3曲をパフォーマンス。最後に「またいっしょにロックしようね!」と、ステージの幕を下ろした。  なお、自身のバースデーにあたる10月19日には、アニバーサリーイヤーを締めくくるライブ「謝恩祭!! デビュー15周年ファイナル REQUEST OF BEST」を開催。同日のセットリストはファンのリクエストによって構成されることになっており、リクエストは8月31日まで受け付けている。

 

 

中島卓偉 オフィシャルサイト
https://takui.com/

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