第三十七回 「ロックの心は永遠に!アツすぎる男達、GUNS N’ROSES!」

気づけばもう8月も終盤。まだまだ暑いこの時期にまだまだ刺激を求めちゃう満足欲しがりな読者の皆様こんにちは。最近誰もいないはずの隣の部屋から夜な夜な音が聞こえてきて毎晩恐ろしく刺激的な時間を過ごしているアキラです。ヤヴァイです。冷房要らずで冷えちゃってラッキ☆とかもうギャグも言えません恐いです。
最近ピアノを弾くのがメチャメチャ楽しくて練習しています。コード弾きで曲を演奏するのはできるけどクラシック曲みたいにオタマジャクシを追いかける曲とかはあまり弾かないなーと思って練習したくなりまして。あたしがもう6年ぐらいずっと使ってるYAMAHAのキーボードに曲を教えてくれる機能がついているんですが、液晶の所にキーボードの表示があって曲に合わせてキーボードに色がついて弾く場所が分かるっていうものでこれが凄い楽しい。付属についてる譜面を見ながらキラキラ星とメリーさんの羊とエリーゼのために、最近はおもちゃのチャチャチャが弾ける様になりました!イエーイ!
今の課題曲はトルコ行進曲なんだけどこれがまたムズカピいいいいいいいい!たららららん♪たららららん♪たらららたらららたららららん♪たったっとぅらんらんらんらんっとぅらんらんらんらんっとぅらんらんらんらんらん♪の「とぅらん」のニュアンスがムズカピいいいいいいいい!5小節目でつまずいて先に進めないいいいいいい!;;そんなアキラ、最近ヨドバシカメラに行きまして楽器とか売ってるコーナーに立ち寄ってみたんですよ。で、キーボード新しいの欲しいな~って思って見てみたらなんと!光るキーボードが!鍵盤が光るキーボードが存在しているじゃありませんか!何これこんなの楽器屋さんには置いてないぜっ!?と調べてみると、どうやら数年前からおもちゃ屋さんに置いてある子供向けのキーボードらしくて、レッスンに行けなくても家で誰でも手軽にピアノの練習ができるっていうのが売りらしい。確かにピアノ教室に行きたくても行けない子供達にはとっても素敵なキーボード!アキラも早速なんか弾いてみようと思って操作。早速スタート。
魚おおおおおおおおおお!光ってる!鮮やかに光ってるうううううううううう!自分の指と鍵盤の光るタイミングがバッチリで何だか自分の音が光になってるみたいで素敵っ!ナニコレ楽しいっ!////これと同じ感じでさ、光るギターとかベース開発したら面白くない?多分単体で開発したらお金かかるからこのキーボードに繋いだら曲と連動してフレットが光る仕様にして!作るの凄く面倒くさそう!でも楽しそううううう!////そんなこんなでアキラはチビッコ達に混じって光るピアノを存分に楽しんで帰りましたとさ。あー楽しかった!
さて本日のピックアップはまだまだ暑い夏を過ごしたい皆様に火をつけるロックバンド!GUNS N'ROSES!男なら夏はロックで燃えていかないとねっ!!!

80年代後半からのロックシーンを代表するバンドの一つ、GUNS N'ROSES。その圧倒的存在感と音楽は世界中のロック野郎達のハートを打ち抜いた。LAメタルを思わせるその派手な見た目からは想像もできない程、枠に捕われない広い音楽性を持っている。普遍的なハードロックサウンドはもちろんのことHM/HR、パンクから影響を受けていたり長編のバラードもやっていたりする。また私生活においてもドラッグセックスロックンロールを体現するかのように危険でスキャンダラスな彼ら。常識を逸脱した数々の行動に眉をひそめ毛嫌いする人も大勢いるが、そんな彼らの攻撃的で刺激的でスリリングな所が、ファンの心を掴んで離さない要素のひとつだと思う。ただそこに存在するだけでステージが成立してしまうカリスマ性は、まさに世界を代表するロックスターと言って間違いはないだろう。

1987年のデビューアルバム「Appetite for Destruction」がいきなりの大ヒット。1988年には全米で1位を獲得し3000万枚近いセールスを記録した。リカットシングルでもヒットを連発し瞬く間にスーパースターの仲間入りを果たした彼ら。その後も立て続けにヒットを飛ばし、オリジナルアルバムが実質4枚しか出ていないにも関わらず、アルバムの総売り上げがなんと1億枚を突破している。いかに彼らが世界中のロックファンを魅了したかが伺えるだろう。このデビューアルバムは本当に捨て曲はなし。ボーカル、アクセルローズの低音と裏声のような高音を使い分ける変幻自在の歌声は、荒々しく怒りに満ち溢れていて胸に刺さる。耳にこびりついて離れない様なクセになってしまういやらしい感じがなんとも堪らない。なんという個性。そしてなんと言っても世界中のギター小僧達を虜にしたスラッシュのギタープレイは痺れる。太く艶やかでルーズなんだけど力強い音色でスリリングで挑発的なリフ。もう一人のギター、イジー・ストラドリンのタイトなクランチとの絡みが堪らなく刺激的で、今でも多くのバンドマンの憧れになっている。このアルバム1枚で、ロックの救世主といわれた理由が理解できるのではないだろうか。あたしもこのアルバムがやっぱり一番好き。いつ聞いても、ロックが好きで毎日燃えていた青春時代が蘇ってくる。今聞いてもこのパワーと斬新さは音楽好きの心に火をつけてくれる。1991年にリリースされた2ndアルバム「Use Your Illusion」前作よりも明るいというか幅が広がった様な印象を受けるこのアルバム。1stほどの毒々しさはないが勢いのあるアツい楽曲は健全。こちらも是非聞いてもらいたい。そして2008年に17年ぶりに発売された制作期間14年、制作費14億をかけたこのアルバム「Chinese Democracy」ではまた違う一面を見せている。こちらのアプローチも楽しめると思うので是非。
しかしこのバンド、とにかくマイペースである。アルバムが出るまで17年というのもとんでもないし、ライブにしても1時間押しは当たり前だしまさかのドタキャンも覚悟の上。ガンズのファンは世界で一番我慢強いかもしれない。彼らへの愛故に。出る出ると言いながら一向にアルバムが発売されないものだから、アメリカのドクターペッパーは2008年3月に「もし『Chinese Democracy』が年内に発売されたら、バケットヘッドとスラッシュを除くアメリカ全国民に、無料でドクターペッパーを提供する」なんて発表。何気ないジョークのつもりだったはずがまさかのアルバム発売に!ドクターペッパーは「この日が来るとは思ってなかった」なんて言いながら24時間の間オフィシャルサイトで無料クーポンを発行するはめに。アクセルローズは「次のアルバムはあんなに長く待たせない」とか言ってるけどさてどうなる事やら。
そんなあたし、死ぬまでにどうしても見たいのがオリジナルメンバーのGUNS N'ROSES。メンバー交代、脱退の多さもまさに世界レベルで、これまでにガンズに所属したことのあるメンバーは総勢20人を超える。とにかく揉めに揉めて揉めまくって、オリジナルメンバーはアクセル一人になってしまった。デビューアルバム「Appetite for Destruction」を無敵のオリジナルメンバーで聞けたら死んでもいいと思ってるファンは世界中に溢れているんじゃないか。
そんなGUNS N'ROSES、2012年に無事ロックの殿堂入りを果たす。こんな素晴らしい日にスラッシュ、ダフ、スティーブン、マットが顔を揃える中アクセルはドタキャン、イジーも欠席。と、まさにガンズ節炸裂である。まぁいいじゃないか。これが彼らなのだから。そしてそんな彼らをあたし達は愛してしまっているのだから。
ロックを定義づけるものは時代や人によって様々だが、そもそもロックを倫理の枠の中で計る事こそが間違いなのではないだろうか。倫理に捕われず、時代に流されず、生きている「今」の自分を叫び音になる。定義する必要がないもの、それがロックなのかもしれない。彼らの生き様を見てあたしはそう感じた。これからも、死ぬまでロックな人生を。
逢瀬アキラ
2014年08月25日 23:35
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大阪出身のシンガーソングライター。幼い頃から文章を書くことに慣れ親しみ、
自分なりのスタンスで音楽活動を続けて来た彼女の詩は、聴く者に媚びず、だが突き放しもしない。
その絶妙な距離感を自然に生み出す独特な感性を持つ。
2011年末、その独自の詩の世界を、現代的なアレンジに乗せて、新たな領域に踏み出す。
逢瀬アキラ 公式ホームページ: http://vandalism-red.com/