LoVendoЯ、全国ツアーファイナル公演ライヴレポート!


田中れいな/岡田万里奈のツイン・ボーカル、魚住有希/宮澤茉凜のツイン・ギターで構成されるガールズ・ロック・バンド:LoVendoЯが、昨年11月1日の原宿アストロホール公演を皮切りに4ヶ月に渡って行ってきた、14会場19公演で構成された全国ツアー「LoVendoЯ LIVE TOUR 2014-15~あなたの心(ハート)を盗(いただ)きます~」が、3月5日新宿BLAZE公演でフィナーレを迎えた。

会場前から長蛇の列が出来ていた会場前。そこからは今の彼女達に対する注目度を感じさせられ、ライヴへの期待が高まっていく。そして、LoVendoЯの登場前に、オープニング・アクトとして田﨑あさひ/長谷川萌美によるユニット:Bitter & Sweetが登場。現在全国インストア・ライヴ中だという彼女達は、新曲“恋愛ウォーズ”を含む二曲を披露。昨年4月から行われた、LoVendoЯに帯同したツアー「LoVendoЯ LIVE TOUR 2014 SprinteЯ 〜Bitter&Sweet〜」の時よりも、より力強くなったライヴ・パフォーマンスを披露した。

そして、会場が再び暗くなると、LoVendoЯが登場。このツアーの恒例の演出となった、暗闇から電灯を持ったメンバーが現れるシークエンスから、「派手に奪っちゃうよ」という田中の台詞、そして昨年11月5日リリースとなるミニ・アルバム「イクジナシ」収録の“この世に真実の愛が一つだけあるなら”でスタートする構成は、原宿アストロホールのライヴと同じだが、大きな違いは、明らかにその表情が自信に満ちていた事だろう。そして、“UNDERGROUNDER”“Sweet Tweet”と楽曲は進んで行くが、無闇に盛り上げるのではなく、会場の温度を、確かめ、コントロールしながら、芯から高めて行くような意志を感じ、この4ヶ月のツアーで掴んできた手応えを、最終日に確かなものにするような気迫さえ感じさせた。

岡田が「今日は長いですよ」と話せば、田中が「二時間半、夢の時間にするよ」と応え、オーディエンスの期待を高める彼女たち。しなやかでコケティッシュな田中の歌声と、タフで芯の強い岡田のヴォーカルとのコンビネーションもこれまでよりも明らかに高まり、“DO YOU BELIEVE”などハモりが強調される曲でも、その組み合わせの妙を聴かせる。それは、ツイン・ギターの魚住/宮澤の2人にも同じ事が言え、インストで構成された“Desert of moolit night~月夜の砂漠”~“Princess of lone castle~孤城の姫君~”での、ギター・コンビネーションは官能的とも感じるような魅力を放っていた。

中島卓偉が手がけた、岡田ソロ“洗脳”、田中ソロ“相思相愛”の二曲の新曲を経て、サポート・ベースのMeguが所属するバンド:Zweiとのコラボレーション・ライヴも展開され、“純情スペクトラ”など、ZweiヴォーカルのAyumuを加えた3ヴォーカルでのライヴなど、この日ならではの演出もあり、会場の熱気は終盤に向けて高まっていく。そして、ライヴ定番曲“Stonez!!”と“人生マニアック”、“For The Future”はほぼメドレーといっていい流れるような展開で披露し、会場は一気にヒートアップ。“愛の儀式“ホントノキモチ”と展開し、”ラストは“イクジナシ”で一旦幕は降りる。

Tシャツに着替え戻ってきたメンバーによるアンコールは、“BINGO”でスタート。「あっという間に終わってしまったツアーだった」と田中はMCで話していたが、それだけ密度の濃いのライヴ・ツアーだったという事であろうし、過度のギミックや演出を廃した、これまで以上に「ライヴ一本勝負」な構成のライヴと、それをやりきった彼女達の晴れ晴れとした表情からも、この四ヶ月で彼女達が掴んだものは、「バンドとしての自信」だったのではないだろうか、と思わされた。

そして、日程が未決だったメジャー・デビューが、7月1日に決定したことが発表されると、会場から大きな歓声が湧く。岡田も「メジャーで突っ走る」と宣言し、ラストは“だけどもう一度 それでももう一度”で、全28曲、約三時間弱という長尺ライヴは閉じられた。このツアーで掴んだガールズ・バンド:LoVendoЯの自信と実力の高まり、そして結束を推進力に、メジャーでどのような活躍を見せるのか、確かに期待させられる充実のライヴだった。

LoVendoЯ オフィシャルサイト
http://lovendor.jp/

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