「tkmk 爆女祭」vol.0~渋谷編~もついに五日目。渋谷CRAWLに通うのもすっかり日常になってきました。さて、五日目の速報レポート。
こ の日のトップバッターは「はちきんガールズ」。高知県観光特使という肩書も持っている、高知のアイドルグループである。地元愛にあふれた活動を続けてお り、この日のMCも地元言葉がガンガン出てくる地方ラブなアイドルである。メンバーは平田伊梨亜、石川彩楓、梶原妃菜子、川村あやのの 4名。アイドルらしいコスチュームに身を包み、歌とダンスで観客を魅了する。元気いっぱい、高いテンションでのステージに、観客達も初っぱなから腕を振り 上げて応える。Caramelの曲「tkmkセンセーション」も披露したはちきんガールズ、歌はもちろん、ダンスのテンションも高く、見ていて飽きさせな いのはさすがアイドル。素晴らしかったのはそれだけではなく、MCのネタ、かけ合いが見事であり、経験の豊富さを感じた。彼女たちのステージで会場はあっ という間にあたたまり、この日も怒涛のイベントが始まった。
二番手は「GALETTe*」。こちらも歌とダンスで勝負しているアイドルグ ループであり、それぞれが違うグループで活動を行っていたメンバーが合体したドリームチームとも呼ばれている。メンバーは古森結衣、ののこ、四島早紀の 3名。このグループも歌、ダンスはさすがである。早いテンポと激しいダンス、観客の息の合ったコールもかかり、会場は GALETTe*色に染まっていた。激しい曲でも笑顔を絶やさず、観客とのやりとりを楽しむ彼女ら。その彼女達は、8月にワンマンライブも決まっていると いう。気になった方はぜひチェックしてみて欲しい。
そしてこの日は Caramelが三番手に登場。会場も満を持しての応援に力が入る。最初の曲は、イベント五日目にしてやっと演奏できたという代表曲「tkmkセンセー ション」。会場は一気にボルテージが上がる。五日目ではあるが、Caramelのパワーは全く変わらない。アグレッシブなアクションと伸びやかな歌声。観 客も Caramelの作り出す空気にどっぷりと浸り、会場全体でその時間を目いっぱい楽しんでいた。途中、「最初の方はあと六日もある・・・って思ってたけ ど、今日はもうあと二日しかない、そう思うとなんか寂しいな、っていう感じがします」と語った。おそらくそれは観客達も同じであっただろう。ここにこの一 週間連続イベントが作り出したものが一つあったように思う。終盤、アッパーチューンの「君に恋愛chu」、「恋愛少女」で最高潮に会場を盛り上げ、 Caramelはこの日もその役割をきっちりと果たし、残り二日を迎えることとなる。
四番手は「CREA」。その存在はガールズバンド界 では誰もが知る存在であり、そのステージングは貫禄すら漂っていた。Caramelとのつながりも深く、Vo. Nakiは、逢瀬アキラとペアで「絶対姉貴宣言」で Caramelに対抗したこともある。CREAのサウンドは正統派のジャパニーズハードロック。重く速いリズムを叩き出す Dr. Miku、圧倒的な存在感で重低音を響かせる Ba. Hiroka、ハードなリフとメロディをクールな表情で奏でる Gt. Aiko、そこに大迫力のロックヴォーカルを乗せる Vo.Nakiと、ガールズバンドであることを意識せずとも、「カッコイイ」ロックバンドとしての姿がステージ上で見てとれた。ステージから発せられる圧 力、というかオーラが、CREAの存在感をまざまざと示していた。今後の活躍も楽しみである。
そしてこの日のトリは、今超話題の「ヤヴァ イ」二人、ラップユニットの「hy4_4yh」(ハイパーヨーヨ)である。一言、ヤバイ。メンバーはユカリン、チャンユミの二人。この二人が超ハイテン ションで繰り出すラップで、怒涛のごとく会場に言葉を投げつける。新形態のラップとも言われる彼女らのスタイルで、ガールズユニットのキュートさと、マシ ンガンのように繰り出される言葉の渦で、会場に独特なうねりを作り出していた。観客もあっという間にその世界に引き込まれ、二人のテンションに負けじと腕 を振り上げ、会場は完全にヒートアップ状態る。トリにふさわしい二人の圧倒的なステージであった。
今回の「tkmk 爆女祭」、残りはあと二日である。イベント開始前、このイベントは何を作り出すのだろうか、と書いた。五日目で、その片鱗が見えたような気がした。その一 つは、このイベントが「日常」になりつつあるということ。出演者はもちろん、参加したファンたちが、その「日常」が終わる時、その時の思いを全員が共有す る。その体験は、この連続イベントだけが作り出せるスペシャルな体験になるに違いない。
明日 5/15は、がんばれ!Victory、Booing!!!、もちとちーず、MUTANT MONSTER、Caramelが出演。あと二日、イベントを見届け、その意味をレポートしたいと思う。
Text: 大泉 繁
Photo: 山下弘毅
tkmk 爆女祭 vol.0~渋谷編~ オフィシャルサイト
http://www.bakuonsai.com/