未完成リップスパークル、感涙の 1stワンマン。そして未来へ。

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2017年1月22日、六本木morph-tokyoにて「未完成リップスパークル 1st Anniversary ワンマンライブ ~完成への片道きっぷ~」が開催された。未完成リップスパークル(通称ミリスパ)は雪梨冴愛(さえぴょん)、新穂純麗(すーちゃん)、春名さくら(さくら)、そしてリーダーの七瀬美優(みーゆ)の 4人。当日のライブの様子については、長澤氏のレポートもぜひご覧いただきたい。

初めて彼女達を見たのは昨年 3月の新宿ReNY。大きなイベントのオープニングアクト 1番手であった。大きなステージで、初々しさが残るパフォーマンスを必死で見せていた彼女達は、それから 100本以上のライブを行うことになる。その最中、先輩「まなみのりさ」のライブで、炎天下のコンビニの前で一生懸命物販に立っていた姿も印象的であった。そんな彼女達、今日はどんな成長を見せてくれるのか。そして彼女達は見事にその期待に応えてくれるのである。

ミリスパの初ワンマン、六本木morph-tokyoには多くのミリスト(ミリスパのファン)が集結し、会場はほぼ満員。開演前の楽屋からの映像に続いてステージに登場した彼女達。その表情を見ただけで、この 1年間の成長が見てとれた。これまでの全ての経験を糧にしてミリスパを作ってきたという「自信」と、以前よりも「個」が明確に出ていた。メンバーそれぞれが自分の力を最大限発揮することによって、「ミリスパ」というユニットに圧倒的な迫力と勢いを感じさせていたのである。

満員のミリストの前で、「ときめきハートダッシュ!」、「コーラフロートキス」、「夢の中ワンダーランド」と立て続けにパフォーマンスを行うミリスパ。ミリスト達も待ちに待った 1stワンマン、大声援、コール、アクションを全力で行い、会場はあっという間に熱気に包まれていった。この 3曲は、1年前の初ライブと同じ日、同じ場所、同じ曲順での披露であった。実はこれができるのは、その時とは違う自分達を見せられる、という自信があるからこそできることだと筆者は思う。そして汗の量では誰にも負けない彼女達。3曲を終わったところで、すーちゃんは既に汗でデロデロである(褒め言葉です)。

「1周年記念ワンマン、来ていただいてありがとうございまーーす!!!」
「1年前と同じセトリ、同じ順番でやらせていただきました!!」

続いてワンマンにかける意気込みをそれぞれが語り、ミリストも全力で応える。「ワンマン、これからまだまだ長いです。ブチ上がっていきましょう!!!」とパフォーマンスに戻り、「ココカラ」、「ファンファンファンタスティック」を披露する。ミリストの勢いはさらに加速し、メンバーへのコールも血管がキレそうな勢いで(褒め言葉です)全力投球である。

ここでMCを入れながら年長組と年少組(?)に分かれてユニットカバーコーナーへ。まずはさえ、さくらの 2人は AKB48のカバーで「となりのバナナ」。ミリスト達は意外な選曲にも手拍子で応えて楽しんでいた。続いてすみれ、みゆうの 2人で ℃-uteのカバーで「夢幻クライマックス」を披露。ミリスト達は固唾を呑んでステージを見つめていた。コーナーが終わるとミリスト達は大歓声。そしてMCではメンバーそれぞれが印象に残っているライブ、そして恒例の「今日は何の日」では、ミリスパのワンマンライブ!ということで、「ミリスパのこと好きですかー?」「大好きー!」という掛け合いに。ここでのMCっぷりも、ネタを交えながら堂々とした展開で、ここも鍛えられてきたんだなと思わせる。

続いては先輩「まなみのりさ」の「キライじゃないのぉ」をミリスパバージョンで披露。4人でのアレンジとなるこの曲、初々しくもミリスパの魅力はきっちり伝えることができていた。続いて「SWEET SWEET」、「純白ノ翼 キミ色ニ染まる」とアップテンポの曲をお見舞いすると、ミリスト達はもう手がつけられない(褒め言葉です)。汗ダクでコールを続け、熱気は止まることなく上がっていく。メンバーも笑顔笑顔のステージングで心からこのワンマンを楽しみ、その気持ちがミリストの気持ちをさらに高めていく。これがライブだ。楽しい、気持ちいい、これがライブだ。

そして最後のMC。残すはあと 2曲。ミリスト達は「ええーーーーー!!」。初のワンマンも終盤、ラス前はさくら作詞の「らぶモン」、そしてラストはブチ上げソングの「私信津々恋愛CHU」。ミリストも最後の力を振り絞って全力でステージに向かう。もはや描写不能な状態に(褒め言葉です)。メンバーも汗ダク、ミリストも汗ダク。ミリスパのライブらしく、全員汗ダクで幸せな空間と時間を目いっぱい楽しんでいた。

「ありがとうございましたーーー!!!」

こうして未完成リップスパークルの初ワンマンは、熱狂のうちに終了した。が、これで満足するミリストではない。即座に「ミーリースパー!!」の大合唱が会場中に響く。そしてイントロが流れ始める。これは「まなみのりさ」の「ポラリスAb」のミリスパバージョン。アンコールでも熱気は変わらずに続き、メンバーも回る、ミリストも回る、とにかく回る。続いて「夢の中ワンダーランド」とブチ上げソングは続く。全員汗ダクの会場に向かって、メンバーから今の気持ちが伝えられた。と思ったその時、ミリストから1周年の花束プレゼントが。「泣かないで我慢してたのにー!」とメンバーから悲鳴も。そしてリーダー美優が涙ながらにミリストへメッセージを。

「皆さん、本当にありがとうございます。ミリスパを始めた時は良かったんですけど、どんどんお客さんがいなくなって、でもまだ 3か月だし、とか甘ったれてたんですよ。動員ゼロの日もあって。どうしたらいいかわからなくなったり悩んだりして、でもみんなでどうやってミリスパを盛り上げていくか話し合ったり、頑張っているうちに、だんだんお客さんが増えてきてくれて。だからこの 1年でミリスパとミリストに絆が生まれたと思っています。この絆を持ち続けたいし、もっと色々な人の笑顔が見たいので、皆さん、これからもよろしくお願いします!」

ミリストから暖かい拍手が起きる。そしてアンコールもラスト。

「いっぱい声出せますかーー!!」 「ウォーーーーーー!!」

最後にブチ上げソング「私信津々恋愛CHU」を投下するミリスパ。そしてメンバーの気持ちを受け止めたミリストの様子は・・・ああ・・・(褒め言葉です)。ステージ、会場ともに全力を尽くし、ミリスパの初ワンマンは終了した。

「今日は本当に全力で楽しめました!
ミリスパ、これからもよろしくお願いします!」

笑顔いっぱいのメンバー達。大きな拍手で声援を送るミリスト。明るく楽しい、元気いっぱい汗いっぱいのミリスパのライブ。本当に楽しい。この楽しさを、多くの人に知ってもらいたいとその時思った。

ミリスパはこの 1年、180本のライブで様々な事と戦ってきた、まさに「叩き上げアイドル」である。経験とはこれほど人を成長させるものなのか。しかし、単に経験すればいいわけではないだろう。その中で、悩み、苦しみ、ぶつかりながら、壁を乗り越えていかなければ成長はない。この日の彼女達の姿、ステージには、その全てが現れていたように思う。それら全てを背負いながら、お客さんには最高の笑顔とパフォーマンスで元気を与え続ける。それがプロである。

未完成リップスパークル。「未完成」とは可能性が無限であることを意味する。決して完成せずに、さらなる高みに、そしてさらに高い壁に挑戦していって欲しい。あなた達ならきっと乗り越えられるはずだ。

Text: 大泉 繁
Photo: 中邑ヒロシ

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2017年1月22日(日)
「未完成リップスパークル 1st Anniversary ワンマンライブ
~完成への片道きっぷ~」
六本木morph-tokyo

01. ときめきハートダッシュ!
02. コーラフロートキス
03. 夢の中ワンダーランド
04. ココカラ
05. ファンファンファンタスティック
06. となりのバナナ(AKB48カバー)さえ・さくら
07. 夢幻クライマックス(℃-uteカバー)すみれ・みゆう
08. キライじゃないのぉ(まなみのりさカバー ミリスパバージョン)
09. SWEET SWEET
10. 純白ノ翼 キミ色ニ染まる
11. らぶモン
12. 私信津々恋愛CHU
Encore
01. ポラリスAb(まなみのりさカバー ミリスパバージョン)
02. 夢の中ワンダーランド
03. 私信津々恋愛CHU

●ライブ情報

「七瀬美優生誕祭 ミーユ・オブザデッド シーズン2 ~にゃにゃせのにゃにゃにゃ~」
2017年2月5日(日)
@LIVE SPACE 虎寅虎(東京都港区六本木3丁目4-35)
OPEN / START 11:30 / 12:00
前売 / 当日 ¥2,000 / ¥2,500(D別)
みーゆとの生誕記念2ショットチェキ(サインなし。当日のみ有効)付き!
チケット予約フォーム https://www.milispa.com/?page_id=235

未完成リップスパークル オフィシャルサイト
https://www.milispa.com/
未完成リップスパークル Twitter
https://twitter.com/MiLiSpa_idol

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