CANDY GO!GO!が定期主催中のイベント「NEXT-Girl’s ONE」。その最新シリーズが、4月23日(火)に渋谷GARRETで行われた。この日は、CANDY GO!GO!を筆頭に8bitBRAIN/ANARCHY STONE/ケミカル⇄リアクション/道玄坂上り隊(O.A)という面々が出演。「NEXT-Girl’s ONE」に於いてのCANDY GO!GO!は、毎回バンドを従えてライブを行っているように、この日もバンドスタイルで登場。演奏時間がGO!GO!(55)分というのも洒落ているじゃない。先に、発表事を伝えておこう。これまでCANDY GO!GO!の研修生として活動してきた夏井さらがCANDY GO!GO!の正規メンバーへ昇格したことが、この日に告げられた。6月19日には、ミニアルバム『IDOROCK-beyond-』の発売とTSUTAYA O-WESTを舞台にした9周年記念単独公演も決まっている。そこへ弾みをつける重要な役割も担った渋谷GAREET公演の模様を、ここにお伝えしたい。
満員の観客たちを詰め込んだ場内は、始まる前からむせ返る熱を発していた。ライブは、バンド陣の奏でるインスト曲『before daylight』とファンたちの熱い手拍子に導かれ始まった。
冒頭を飾ったのが、菜月アイルと磯野未来の歌の掛け合いが刺激的な『スパイラルLINE』。雄々しさを持った楽曲の上で、心の拳を突き上げるように2人は力強く歌唱。歌声から沸き出す熱が、触れた人たちの感情も熱く揺さぶる。2人は『スパイラルLINE』を介して、「ここから新しく始める」「ここから革命を巻き起こす」と力強く宣言。今のCANDY GO!GO!の姿勢を示してきた。
「Dahliaー!!」と感情のままに叫ぶ菜月アイルの歌声から始まったのが、『Dahlia』。とても情熱的な楽曲だ。心の内側に渦巻く重苦しい感情を、疾走する演奏に乗せ、吐き出すように歌声へぶつける菜月アイルとなぎさりん。2人の歌声が重なり合ったときに生まれた心を熱く震わせる高揚。この歌は、魂へ活力を漲らせてゆく。気持ちを解き放つ明るい演奏が、光を放つように飛びだした。会場中の人たちを熱狂へ連れ出そうと、CANDY GO!GO!は『神様のイジ悪』を届けてきた。フロア最前線では、思い切り跳ね続ける人たちの姿も。想いを強く込めながら、その中へ滾る熱も加え、彼女たちは歌いかける。その歌声に触れながら冷静でいれるわけがない。フロア中から熱した叫び声が響いていたのも、当然だ!!
続いて届けたのが、新曲の『Born to fate』。ビートロックスタイルが多いCANDY GO!GO!の中、『Born to fate』は哀切さを秘めた、内側からジワジワと気持ちを煽り立てるナンバー。演奏が進むごとに感情が熱を帯びてゆく。なんだろう、興奮??。いや、違う。滲み出る思いが、何時しか身体を火照らせていた。胸に染みる歌なのは、もちろん。身体の奥底から高揚というマグマがズンズンと突き上がる感覚を、『Born to fate』に触れながら感じ続けていた。
雄大な景観を描き出すギターの音色へ導かれ、なぎさりんと菜月アイルが歌ったのが『たまにはビールを飲ませてよ』。なぎさりんの「いくぞー!!」の声を合図に、楽曲は一気に躍動。開放感を覚えるサビ歌を一緒に歌えば、終盤には、観客たちどうしが両隣の人たちと肩を組み、熱した声を張り上げ、共に歌に酔いしれる感覚を味わっていた。
「まだまだ遊び足りないんじゃないの」、なぎさりんの煽り声を合図に、CANDY GO!GO!の支持層を一気に広げた『Fake News』が飛びだした。CANDY GO!GO!を支える仲間たちへの感謝の想いを述べつつ、私たちは止まることなくこのまま走り続けると宣言。彼女たちの熱い意志に共鳴した観客たちも、力強い手拍子と張り上げた声でCANDY GO!GO!と共に歩み続けることを誓いあっていた。いや、誓い合うなんて生ぬるいものじゃない。沸騰した気持ちをガンガンにぶつけながら、跳ねる演奏に身を預け、両手を大きく揺らし思いきりはしゃぎ続けていた。
「甘い罠にかかってください」。観客たちを色気混じりに悩殺するファンキーなパーティロックチューン『HONEY TRAP』に乗せ、CANDY GO!GO!が甘い罠を仕掛けてきた。挑発するように歌う彼女たち。その様へ、観客たちが熱い視線を送る。色仕掛けというよりも、ダイナマイトなボディを揺さぶり健康的なフェロモンを放つと言ったほうが正解か。女豹になりたくてもなりきれない乙女なところもCANDY GO!GO!らしさ?? 切々とした演奏へ、菜月アイルが哀切な声を重ね合わせた。だが、演奏が一気にブルーズロックな表情を覗かせると、彼女たちは『JUMP×JUMP』に合わせ、ふたたび攻めるように歌声をぶつだした。彼女たちに煽られるたび、一緒に騒ぎたい気持ちがどんどん沸きだす。サビ歌でメンバー全員が「踏み出そう一歩また一歩」と歌いかけたときに感じた、胸を揺らす高揚。彼女たちと一緒に大きく手を振りながら明日へ向って一歩、また一歩しっかり前へと進みたい。そんな気持ちに心が支配されていた。
「ここが世界で一番幸せな場所だと、マジに思っています。これからもここにいるみんなと強い絆で繋がれることを信じながら」。なぎさりんの言葉を受け、流れたのが『endroll』。甘く温かな演奏や歌声の中へ、揺るがない強い意志と決意を込めながら、彼女たちは「目指した道迷わずに今突き進んでいるから」と歌いかけてきた。その想いへ心震えた観客たちも、舞台上の彼女たちへ熱い声を返してゆく。輝きを放ち疾走するビートロックチューンに触れながら、止め処なく沸き上がる情熱に魂が嬉しく震えていた。魂が震えたなら、素直に叫び、拳を突き上げればいい。それが自分を開放してゆくことなのだから。
最後にCANDY GO!GO!は『YOU』をプレゼント。「あなたと出会えた奇跡」と歌う声へ触れるたびに、CANDY GO!GO!と出会い、こうやって幸せを感じられているこの瞬間がたまらなく愛おしくなる。メンバーの振り上げるタオルの動きに合わせ、フロア中からも無数のタオルが舞い踊る。なんて希望や光を、何より幸せを抱かせる歌だろう。彼女たちの歌に合わせ無邪気に声を張り上げるだけで、全身が幸せに包まれてゆく。彼女たちは、「あなたと歩いてゆくのだから手を離さないで」と歌いかける。いや、手を離さないどころか、突き出したその腕をがっちりと握りしめ、共に明日へ進みたい。そんな熱狂と至福に満ちたライブを、この日もCANDY GO!GO!は届けてくれた。「1本1本のライブが最後だと思う気持ちで舞台に立ち続ける」CANDY GO!GO!らしいライブを、今宵も彼女たちはたっぷり味あわせてくれた。
ライブ後に、嬉しいお知らせが。この日の公演より、夏井さらが正規メンバーへ昇格したことを発表。彼女は突然の発表に
涙ぐみながら「たくさんつらいことがあったんですけど、楽しいこともたくさんあって、本当にみなさんが支えてくれたおかげです。本当にありがとうございます」と挨拶。さらに、研修生の宇野みずきが、5月27日の主催公演からCANDY GO!GO!のステージに合流することも発表。6月19日のワンマン公演は、研修生の瀬戸美咲希を含め8人で挑むことも発表になった。さぁ、次は6月19日のTSUTAYA O-WESTでのワンマン公演だ。なぎさりんは「自信しかない」と語っていた。ここでの熱い戦いは、マジに参加せずにいれない。
TEXT:長澤智典
―セットリスト―
『before daylight』
『スパイラルLINE』
『Dahlia』
『神様のイジ悪』
『Born to fate』
『たまにはビールを飲ませてよ』
『Fake News』
『HONEY TRAP』
『JUMP×JUMP』
『endroll』
『YOU』
★インフォメーション★
<CANDY GO!GO! 9周年公演>
「9th anniversary GIGS in TOKYO」
~活動9周年を記念し、ワンマン公演を開催!当日は約2年半ぶりのミニアルバムをリリース!全曲バックバンド編成でのスペシャルLIVEをお届けします~
★日時:2019年6月19日(水)
OPEN18:30 START19:00
・約2時間公演を予定、終演後物販(CD即売)あり
★会場:TSUTAYA O-WEST(東京/渋谷)
https://shibuya-o.com/west/
*当日ミニアルバム「IDOROCK-beyond-」発売日!
★料金:前売2500円 当日3000円 各1D代別
★出演:CANDY GO!GO! with BAND
★チケットinfo 4/23予約~申込受付OK!
・本公演は、整理番号順入場です!
A)手売り→B)プレイガイド→C)予約
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【プレイガイド】
e+:5月11日(土) 10:00~発売開始
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