きみとバンド、ROAD to BUDOKAN 第二章となるワンマンライブをメルパルクホール大阪で開催!

2023年12月10日、ガールズバンド「きみとバンド」が、ROAD to BUDOKAN 第二章として、メルパルクホール大阪にて「LAST and START〜ROAD to BUDOKAN 2nd SEASON」を開催した。本ライブは、武道館でのライブを目指し第一章となった 3月の浅草公会堂でのワンマンライブに続く第二章。第一章からの彼女達の進化と成長をここにレポートする。

会場では大勢の観客(きみ)達が今か今かと開演を待ちわびていた。そして SEが鳴った瞬間全員が立ち上がり手拍子。その様子から早くも観客たちの想いが会場に立ち込めていた。ステージにかかった白いスクリーンは鮮やかなライトで彩られている。観客の高揚が最高潮に高まった瞬間、幕が落ち、1曲目「あの場所へ」が始まった。

第二章の彼女達のライブに参戦できた喜びを表現し、ステージに届けとばかりに腕を上げ、手拍子を続ける観客。あっという間に会場の熱気はどんどんと上がっていく。リーダー Dr. 大野真依は微笑みながら、第二章を迎えられた嬉しさ、楽しさを込め、着実なドラムでライブ、楽曲を形作っている。Gt. Vo. 清原梨央はいつも通り気合十分である。愛機ストラトで丁寧にオブリガートも奏で、会場を元気いっぱいの笑顔で見つめながら演奏している。Gt. Vo. 森田理紗子は、変わらぬ澄んだ歌声でメッセージを届ける。大勢の観客の前で伸び伸びと歌う姿は、実力に裏付けられた自信の成せる技であろう。Ba. 早希はこの日をもって 2年間務めたサポートを終える。いつも見ていた早希のベースプレイも今日でいったん見納めとなる。この日のライブでも、メンバーから何度も感謝を伝えられていた。

第一章も観ている筆者が最初に気づいたのは、以前よりもほんの少し余裕が感じられることだった。もちろんメンバー達は一生懸命だろう。その中でも明らかに何かが違っていた。この日のライブに向けて過ごしてきた努力や期待に対して、自分達なりの自信が持てていたのではないか。それがステージを通して伝わってきていたと筆者は感じていた。

「あらためまして、きみとバンドです! よろしく!!」
「今日は一緒に楽しみましょう!!」

会場からは大声援。続く曲は「きみとバンド」。観客も手拍子で楽曲に参加し、会場の一体感はますます高まっていった。森田理紗子はギターを手に笑顔で歌唱し、大野真依と清原梨央がアイコンタクトをしながら進めていく。その姿からメンバー達も楽しんでいるなと、あたたかい気持ちになった。続いて「スローモーション」。大野真依のキレのあるドラムが心地よい。清原梨央はステージで跳び跳ね、会場を煽り、センターに移動して会場に満面の笑顔。引き込まれるステージングはさすがである。この日はアップテンポな楽曲を立て続けに届けるホットなセトリとなった。続いては「はなればなれ」。ここでも大野真依のドラムがキレキレ。清原梨央と森田理紗子のコーラスがきれいに決まる。会場も拳を振り上げ、大声援で応え、さらに会場の熱気は上がっていった。

ここで清原梨央が MCをとる。

「今日は大阪での初のホールライブになります。来てくれてありがとう!!」

大阪の観客の声援がスゴイ。今までで一番スゴイ(褒め言葉です)。森田理紗子はその声援に手を振って応える。本当にあたたかいライブだ。

「今年は初めての人にも聞いてもらえるきっかけになればと、カバー曲を始めました。ここからはカバー曲をやりたいと思います!」

そうして演奏が始まったのは「紅蓮華(LiSA)」。誰もが知る曲ではあるが、この曲は並みの歌唱力では歌いこなせない。ここでも伸びやかな歌声で完璧に歌いこなす森田理紗子の力をこれでもかと感じさせる迫力のステージであった。続いては「新時代(ado)」。これも高難度な歌唱が必要とされるが、手拍子と声援いっぱいの会場に向かい、森田理紗子は笑顔で見事に歌い上げた。カバー曲最後は「ダイヤモンド(プリンセスプリンセス)」。手拍子で一緒に楽しむ観客は笑顔・笑顔。ライブは楽しい。その楽しさを観客と共に創れるきみとバンド、彼女達はやはりライブバンドだ。

そして次の曲に向けた想いを清原梨央が語る。

「大阪はアイドル時代を含めると何度も来た場所です。アイドルを卒業して4年、一つ嬉しいことがあると嫌なこともあって、という繰り返しです。みんなが前に進んでくれているから、こうしてみんなの笑顔を見ることができています。これからも、どうか一緒に、あきらめないで前を向いて進んでくれたら嬉しいです」

清原梨央が想いを込めて歌い、演奏する「オレンジ色の世界」へ。曲が始まった瞬間、会場も瞬間的に起動し、声援、手拍子で応える。彼女達の想いと会場の手拍子が一体となり、会場は明らかに一つの空間になっていた。これだけの観客の想いを引き付けるほど、彼女達は成長したということだろう。そして会場との掛け合いも楽しい「レリビ☆」。腕を上げる観客達と掛け合いを楽しむメンバー達。ここでも会場全体に広がる笑顔が輝いていた。

ここでこの日が最後となるサポートBa.早希をセンターに呼び、感謝の想いを伝える 3人。2年間、きみとバンドのライブ、ツアーを支えた早希。筆者も何度もそのステージを見てきた。3人から花束を送られ、早希が語る。

「約2年半、優しいメンバーとライブができて本当に嬉しかったです。
 ファンの皆さんも本当にありがとうございました!」

会場からは大きな大きな拍手が。観客も早希のサポートに感謝し、これからの活躍を祈っているだろう。早希はきみとバンドのステージから去っていった。これまで本当にありがとう。そしていよいよ、本日初お披露目の Ba. YUKIの登場だ。観客からはさらに盛大な拍手と声援。YUKIはガチガチに緊張している。それはそうであろう。楽器を始めて数ヶ月、初めてのステージがこんな大きなホールでのライブ、緊張するのが普通である。これは明らかにプロデューサーが意図的に仕掛けた試練であろう。YUKIには、それを一つ一つ乗り越えていって欲しい。

「きみとバンドの新メンバー YUKIです。よろしくお願いします!」
「皆さん、あたたかい方ばっかりで心強いです」

清原梨央「ベースを始めて 4~5ヶ月しか経っていないので、本当にあたたかい目でここから見守ってください!」

大きな拍手で迎えられる YUKI。これからの活躍に期待である。メンバーは定位置に戻るが、ベースのシールドが絡まり、立ち往生する YUKI。清原梨央が思わず「大丈夫?」 そんなほっこりとしたシーンを交えつつ、YUKIの初ステージが始まる。曲は「ユメコイ」。キーボードを奏で、きっちりと歌い上げる森田理紗子。初演奏となる YUKIも直立不動ながら、一生懸命しっかりと演奏している。ここから「さよならリフレイン」、「つよがり」とミドルテンポの楽曲を続ける彼女達。そのゆったりとしたリズムの中で、清原梨央の気持ちの良いオーバードライブサウンドのギターソロが印象的だった。

YUKIの初ステージが一段落し、清原梨央が「初演奏どうでしたか? 楽器を始めたばっかりなのに、これまですごい練習してくれて、心強い仲間ができたなって思っています。皆さん、これからもよろしくお願いします!」

続いて「ローズマリー」。手拍子で盛り上げる会場、フロント 2人美しいコーラスと共にしっとりと歌い上げ、「きみが好き」では、テンポアップした手拍子でメンバーと共に楽曲を作り上げる。

ここでリーダー・大野真依が会場にメッセージを届ける。

「自分達の夢に近づくためにはどうすればいいのかな、って考えたんですが、自分なりに 2つ答えを見つけて。一つは『知ってもらうきっかけを作る』、もう一つは『出会えた人を大切にする』。何千人の中の一人じゃなくて、皆さん一人一人を大切にしたくて。一人一人が集まって、みんなでこの夢を叶えたいと思ってます。この 2つを実行するために、きみとバンドの新たな姿を・・・見せます!」

「今年最後のワンマンライブなので、盛り上がっていきましょう!」

会場からは大きな拍手が。そう、会場の一人一人と共にきみとバンドは夢に向かっていくのだ。そして清原梨央が会場を煽る煽る。「まだまだいけますか?! まだまだいけますか?!」

「いぇぇぇぇぇぇぇ!!」「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

大阪の「きみ」達が全力で雄叫びをあげる。素晴らしい、本当に素晴らしい「きみ」達(褒め言葉です)。ラスト 2曲はアガる曲で締める彼女達。まずは「恋のモンスター」。森田理紗子がにこやかに会場に向かって歌いかけ、大野真依も笑顔でキレキレのドラミング、そしてサイドにも回り込み、会場を走り回り、飛び回る清原梨央。会場には金銀のテープが発射され観客席に降り注ぐ。この展開は見事であった。ラストは「∞YAKEN」。「大阪好きやけん」と、ここ大阪に集ったファン達全員に向けて「いつもありがとう」とメッセージを送る。最後は全員でドラム台に乗り大団円を迎える。4人がステージ前方に並び、丁寧にお辞儀をして会場に感謝を告げる。会場からの大きな声援をバックに、ステージを去る 4人。

もちろんこれでは終わらない。会場からは絶叫にも似たアンコールが。すると、意表をついてメンバーが会場の後ろから登場。曲は「東温ラブストーリー」。会場を練り歩き、近距離でファンとコミュニケーションをとりながら歌う 4人。

「アンコールありがとうございます! 盛り上がってますか!」

ここで来年のビッグな予定が。愛媛、名古屋、東京でのワンマンに加え、3/10 Zepp Osaka Bayside、3/16 Zepp Fukuokaでのライブが発表された。

「Zepp 5大都市ツアーをいつか実現したいと思っています。期待してもらってることに応えられるように頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします!」

そしてアンコール 2曲目は「spicy!」。アップテンポなリズムに観客も全力でタオルを振る。最後に「スマホのライトで照らして欲しいです!」に応じて、会場中に広がる小さな光達。ステージから見たら、暗闇の中で光る幻想的な世界になっていただろう。

「きみとバンドが完全体となった大事な日、一緒にいてくれてありがとうございます。これからも一緒に歩んでくれたら嬉しいです!」

アンコールラストは「歌にのせて」。「きみ」達への想いを切々と歌い上げる彼女達。観客達は一瞬も見逃さないようにと、食い入るようにステージを見つめる。あたたかな空気が会場を満たしていく。メンバーも観客達も感じていたであろう満足感が会場を包み込む。曲が終わり、メンバーがセンターに集合、手をつないで会場に深々とお辞儀をする。

「ありがとうございました!!」

こうして、きみとバンド ROAD to BUDOKAN 第二章「LAST and START〜ROAD to BUDOKAN 2nd SEASON」は終了した。新メンバーを迎えたきみとバンド、これからもさらなる変化と進化を遂げていくことだろう。その先に見えるものとは。それは彼女達が言う「一人一人」で違う景色かもしれない。だが、きみとバンドと一緒に過ごした時間は、全員で共有できる未来になるはずである。彼女達が夢を目指して前に進む姿を一緒に体感し、そして共に前に進んでいって欲しい。

Text: 大泉 繁

きみとバンド ROAD to BUDOKAN 第二章
「LAST and START〜ROAD to BUDOKAN 2nd SEASON」
2023.12.10
メルパルクホール大阪

01. あの場所へ
02. きみとバンド
03. スローモーション
04. はなればなれ
05. 紅蓮華(LiSA)
06. 新時代(ado)
07. ダイヤモンド(プリンセス プリンセス)
08. オレンジ色の世界
09. レリビ☆
10. ユメコイ
11. さよならリフレイン
12. つよがり
13. ローズマリー
14. きみが好き
15. 恋のモンスター
16. ∞YAKEN

Encore
01. 東温ラブストーリー
02. spicy!
03. 歌にのせて

〇きみとバンドZepp tour WEST 2024
・3/10(日)Zepp Osaka bayside OPEN 14:00/START 14:30
・3/16(土)Zepp Fukuoka OPEN 16:00/START 17:00
☆両日ともにチケットぴあで販売
前方自由席 7000円
後方自由席 3500円
※発売日等詳細はきみとバンド公式X(旧Twitter)https://twitter.com/with48263996 )にて

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