きみとバンド、Zepp Osaka Baysideワンマンライブレポート! 1年半ぶりの Zeppで魅せた変化とは?

2024年3月10日、ガールズバンド「きみとバンド」が、Zepp tour WEST 2024、Zepp Osaka Baysideにてワンマンライブを開催した。Zeppでのライブは、2022年8月20日 Zepp Hanedaでの「Zeppワンマンライブ ~きみとZepp~」以来となる。Zeppは特別な場所と語る彼女達、1年半ぶりの Zeppのステージで魅せた彼女達のパフォーマンスをここにレポートする。

待ちわびた大阪の「きみ」(きみとバンドのファン)達が、期待に胸を膨らませてその時を待っている。会場が暗転し、ステージにかかった紗幕にメンバーのシルエットが映し出されると、会場からは割れんばかりの歓声。Zepp Osaka Baysideでのワンマンライブの幕が切って落とされた。

聴こえてきたのはドラムのビートと印象的なベースライン、そう、1曲目は「きみとバンド」。幕が落とされ、ステージ上のメンバーに大歓声を上げる会場。ステージにはファンと同様にこの日を心待ちにしていたメンバー、彼女達の輝いた笑顔が印象的だった。まずは手拍子でライブに参加するファン、この時既に会場の温度が少し上がった気がした。バンドの名を冠したこの曲は、ファン達へのメッセージソングでもある。彼女達は、文字通り楽隊車(バンドワゴン)となり、ファン達と共に作るこのワンマンライブを引っ張っていた。続けて「スローモーション」。会場は腕を上げ、ジャンプしながら全身でライブを楽しんでいる。この熱気の高まりと一体感、これこそがライブの醍醐味。「きみとバンド」のライブは楽しい。今日はその楽しさを目いっぱい感じられるだろう。

まだ序盤ではあるが、前回昨年12月のワンマンライブから明らかに変化が感じられた。ステージから届く「気」の強さが明らかに増していて、会場までグイグイとその強さが伝わってくるのである。それが自信の表れなのかはわからないが、明らかに「バンド」としての強さが一つ上のレベルに高まっており、吹っ切れた様子でパフォーマンスをする彼女達から目を離せなかった。リーダー Dr. 大野真依のドラムは圧倒的に強くなっていた。笑顔でその強さを伝えられるのは、彼女の想いの強さからであろう。Gt. Vo. 清原梨央のギタープレイには、余裕すら感じさせる迫力をも感じることができた。ギタリスト、パフォーマーとしての成長が明らかに見てとれた。そして Gt. Vo. 森田理紗子、歌唱力と澄んだ歌声に変わりはないが、この日のステージングの迫力は一段と増しており、「きみとバンドのヴォーカリスト」としての存在感がひしひしと感じられるステージであった。そして、初ステージからお披露目ツアーを経て、再び大舞台に立つ Ba. ゆきたん。初めてのステージでは本当に一生懸命な演奏であったが、そこから数ヶ月、この日は会場への笑顔、メンバーとのコンタクトなど、少しずつ余裕が見えるようになってきた。今後が楽しみである。

ここで清原梨央が MCをとる。

「きみとバンドです! よろしくー!! ついにやってきました Zeppー!! 1年半ぶり、そして新体制になって初めての Zeppになります!! 今日は最後まで楽しんでいきましょう!!」

続いて「rosemary」。優しいドラム、優しいハーモニーで会場中に優しさが充満する。続いてアップテンポな「きみが好き」へ。森田理紗子が前に出て腕を上げ、笑顔で会場を煽る。その煽りを受けて負けじと腕を振り上げるファン達。ふと前方を見ると、そこには曲に合わせて踊っている会長(門田プロデューサー)。ノリノリである(褒め言葉です)。

森田理紗子が語る。

「ありがとうございまーす! Zepp は私達にとってすごく特別な場所で、1年半前 Zepp Hanedaに立って、そこから私達を見る目とか環境がガラッと変わっていって。本当に大切な場所になったなと思っています。今回の Zepp ツアーも後から振り返った時に、あのライブから変わったよね、ってなるようなライブになると思うので、心に刻んでいって欲しいなと思います」

ここからはカバー曲を披露。次の曲は「紅蓮華」(LISA カバー)。前回のワンマンでも披露した「紅蓮華」だが、この日の森田理紗子の歌唱には圧倒された。吹っ切れたように熱唱する森田。その歌唱に乗った彼女の想い、気がストレートに身体に届き、金縛りにあったような感覚さえ感じられた。その歌唱の強さは「新時代」(Ado カバー)、「Blue Bird」(いきものがかり カバー)と変わらずに続く。身体が持たない(褒め言葉です)。

ここから森田理紗子がキーボードに持ち替え、バラードパートへ。「さよならリフレイン」は、きみとバンドの中でも珠玉のメジャーバラード。そして「ユメコイ」、「つよがり」と続く。会場は幻想的なライトが展開されて美しい空間が作り出され、感情を込めた清原梨央のギターソロがキラリと光っていた。

大野真依が語る。

「ありがとうございます。ゆきたんが入ってお披露目ツアーを回ったんですが、そのツアーファイナルで私がちょっと泣いてしまって。武道館まで泣かないって公言してたんですけど、やっぱり活動していく中で本当にいろいろあって、Zeppを埋めなきゃいけないとか、演奏も上手にしないといけないとか、今まで負ったことのないプレッシャーを背負ってしまって。でも、やっぱり Zepp Hanedaをやった時の自信だったり、キラキラした感じだったり、一番大切なものを忘れてたなと思って。きみとバンドはがむしゃらで泥臭くて、でもそれ以上に楽しんで、っていうのをすごく気づかされたこの 3ヶ月間だったと思います。私達にはみんながいるので、あの場所へ一緒に行くために、これからも私たちのスタイルを貫き通して、進んでいきたいと思います」

会場からは大きな大きな拍手が。そしてその想いを伝えるように「あの場所へ」。腕を上げ、会場中で声を合わせて「きみ」達の想いを精一杯伝える会場。この一体感はたまらない。そしてこの曲での大野真依のドラムの「気」にも圧倒され、二度目の金縛りとなった。

そして清原梨央が会場を煽る。

「ラスト 2曲になりました! 本当にあっという間でしたけど、今日は、たくさんの人がいて、一人一人がいて、このライブができていると思ってます。最後はみんなで一つになって超熱くなりたいです!! もっともっと声出せますかーー!!」

終盤に向けてきみとバンドは走り続ける。曲は「恋のモンスター」。会場も手拍子、ジャンプと熱気も最高潮に達し、ステージではくるくると回る森田理紗子。楽しい。ラストは大阪好きやけんということで「∞YAKEN」。この日のライブを締めくくるように声を出し、腕を振り上げる会場。それを楽しそうに見つめながら演奏するメンバー達。この楽しさはぜひ一度体験するべきだ。最後はメンバー全員でドラム台に上がり、締めでジャンプ、Zepp Osaka Baysideワンマンライブは終了した。会場からは途切れない拍手とコール。そしてこれまでで一番とも言える音量のアンコール。

会場に「東温ラブストーリー」が流れ始める。そして会場横から客席に登場するメンバー達。メンバーそれぞれが後方まで回り、ファンへの感謝を伝える。

清原梨央がアンコールのお礼を。

「ありがとうございます! (客席からの登場)みんなびっくりした? あの、歌い出してるのにね、誰もこっち見てくれなくて(笑)。思ったよりちっちゃかったみたいで(笑)。次の曲はタオルを回したいと思ってます!」

曲は「spicy!」。アップテンポでポップな曲調に合わせて会場全体がタオルを振る光景は圧巻。会場の空気がグルグルと動いていた。

最後に森田理紗子が語る。

「ありがとうございました。 Zepp ツアーがいよいよ始まって、今日大阪、来週は福岡と続きます。この 3ヶ月間。それぞれ思うことはメンバーとしてあったと思うんですけど、やっぱり話さないと伝わらないこともいっぱいあって、私はこう思うけど違うのかなっていうことがあったりとか。でもこの 3 ヶ月間、今までよりも話す時間がたくさんあったので、メンバーそれぞれの思いとか、すごく一生懸命考えてきました。私たちは武道館を目標に掲げていて、またつまずくことがあるかもしれないけど、メンバーと「きみ」のみんなと一緒に、支えながら、支えてもらいながら、進んでいこうと思います。どうぞよろしくお願いします!」

ラストは「歌にのせて」。大きく手を振りながら聴き入る「きみ」達。あっという間の時間であった。会場のファンも同じ気持ちであろう。しかし、この楽しさや想いを共有できた満足感は大きかった。これだけ多くの人に、それだけの想いを持たせることができるバンドに、「きみとバンド」はなりつつある。そんなことを思いながら、メロディに身を委ねていた。

こうして Zepp Osaka Baysideでのワンマンライブは幕を閉じた。通常は客席の様子も記すために、かなり客席も見ているのだが、この日のライブはステージから目を離せなかった。金縛りにもあった。それだけの変化がこの日の「きみとバンド」にはあった。より多くの人にこの楽しさを経験して欲しい。「きみとバンド」は、胸を張ってそう言えるバンドである。そして武道館で、同じ空間でその楽しさを共有できることを願っている。

Text: 大泉 繁

2024年3月10日
きみとバンド
Zepp tour WEST 2024
Zepp Osaka Bayside

01. きみとバンド
02. スローモーション
03. rosemary
04. きみが好き
05. 紅蓮華(LISA カバー)
06. 新時代(Ado カバー)
07. Blue Bird(いきものがかり カバー)
08. さよならリフレイン
09. ユメコイ
10. つよがり
11. あの場所へ
12. 恋のモンスター
13. ∞YAKEN

アンコール
01. 東温ラブストーリー
02. spicy!
03. 歌にのせて

きみとバンド Official X
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