きみとバンド、Zepp 5大都市ツアー 3ヶ所目・名古屋公演ライブレポート! 「せーの、折り返し」

2025年7月20日、ガールズバンド「きみとバンド」による「5th anniversary tour 2025 〜きみとZepp〜」名古屋公演が Zepp Nagoyaにて開催された。5大都市の Zeppを制覇するこのツアー、早くも 3ヶ所目となる。この日もアツい盛り上がりを見せた彼女達とファン達の様子をレポートする。

SEと共に登場する彼女達を、「きみ」(きみとバンドのファン)達が大きな手拍子で迎える。この日の「きみ」達はパワー全開、そのパワーは終演まで続くことになる。1曲目は「きみとバンド」。この曲をトップに持ってきたのはこのZeppツアーで初めて。この曲に込めた彼女達の歩みが映し出されるようだった。

先日公式アーティストとなった Pearlのドラムを笑顔で叩く Dr.大野真依、ベースプレイに加えてパフォーマンスもきっちりこなす Ba.ゆきたん、キラキラとステージを飛び回り、ギター、ヴォーカル、MCもこなす Gt.Vo.清原梨央、そしてバラードからロックまでを多彩にこなし、圧倒的な歌唱で引きつける Gt.Pf.Vo.森田理紗子。この 4人で作ってきた Zeppのステージは、回を追うごとに完成度とファンとの一体感が増して行っている。きみとバンドは「きみ」があってこその存在、とメンバーも語っていたが、ライブならではのその一体感は確実に進化していた。「スローモーション」に続いて MCへ。

「あらためまして、きみとバンドです! よろしくーーー!!」

「名古屋、お待たせしましたーー! ここ名古屋はほぼ毎月イベントで来させていただいていて、最初は人も少なかったんですけど、一人また一人っていう感じで増えていって、今日 Zepp Nagoyaまで来ることができました。本当にありがとうございます!!」

「私達にとっても初めての場所なので、思いっきり楽しんで帰りたいと思います。みんなも最後まで全力で楽しんでいってください!!」

会場のファンからは大歓声、もはや常時パワー全開であり(褒め言葉です)、このパワーはアンコールでちょっとした面白出来事を起こすことになる。続く「はなればなれ」、美しいハーモニーに合わせて飛び跳ねる会場。その後の「rosemary」では一転、美しいメロディに合わせて体を揺らしながら楽しむ変幻自在の「きみ」達の姿には、共にライブを作る存在としての頼もしさをひしひしと感じることができた。ヲタクってサイコー(褒め言葉です)。

ここで大野真依が語りかける。

「この Zeppツアーもあっという間で今日が折り返しになりました。来月には、きみとバンドも 5年目になるということで、時間が経つのは早いなって実感しています」

「これから披露するピアノセクションは 3年目の時にできたセクションで、今回の be freeセクションは 5年目で完成したものなんですね。日々焦ってしまうこともあるんですけど、ファンのみんなや周りの人を信じて、1つずつ頑張っていくことが大事だなって。そうしていけば、みんなと大きな夢を叶えることができるし、叶えていきたいなってこのツアーを通して思いました。本当にいつも応援してくれてありがとうございます」

そして森田理紗子がピアノを弾き歌うセクションへ。今回も「さよならリフレイン」で放たれる歌唱とサウンドが、圧倒的な強さを持って身体を襲ってくる。この曲の怖さが身に染みてわかったのがこのツアーでの学びの一つであった(褒め言葉です)。「きみとふたり」に続けて、いよいよここから be freeセクションに入る。

「be freeの代表曲と言える『ヲタロック』のMVが 100万回再生を突破しました!!!」

まさにその記録を打ち立てた「きみ」達からは、歓声と大きな拍手。

「しかも初めての 100万回がバンド曲じゃないっていうのが(笑)これまたきみとバンドらしいですよね」

「be freeということなので、皆さんも自由に楽しんでください!」

曲は「KISS」。森田理紗子のヴォーカルと 3人がダンスを披露するこの曲、新たなパフォーマンスの挑戦の一つであり、歌唱、ダンスともに実は高い難易度を誇る挑戦でもある。様々な顔を持つきみとバンドのほんの一面ではあるが、自由に取り組むその柔軟さが、彼女達の魅力を引き立てているのだと思う。

そしていよいよ「ヲタロック」のコーナー。まずはヲタロックポーズと掛け声のレクチャーを行うが、吹っ切れて声を合わせる会場のパワーに圧倒され、苦笑する一面も。
「そうそう、こうなるんですよね・・・(笑)」

「準備オッケーですかーーー!!? 盛り上がっていきましょうーーー!!」

4人がお立ち台に上がり、それぞれがヴォーカルを取る「ヲタロック」。楽しい曲調とヲタクの心情を歌う歌詞、そしてキメのジャンプと声援を全力で行う会場の「きみ」(ヲタク)。この一体感はぜひ会場で感じて欲しい熱量である。楽しい以外の言葉が無い。

「ヲタクってサイコーーーー!!」

続く「祝-iwai-」はもう 1曲のパフォーマンスソング。法被(はっぴ)を来たメンバーが扇子を手にダンス、そして会場に餅を撒くという斜め上の攻撃。しかし「きみ」達の柔軟性は無限であり、どんなスタイルにも対応できる。踊り、餅を撒く彼女達にきっちりと反応してコールを送るファン達。同時に餅を受け取ることも忘れない。やはりヲタクは最強である(褒め言葉です)。今回もいい曲だなぁと思いながら、必死に餅を撒く彼女達を見つめていた。

ここでメンバー 3人が退場し、森田理紗子だけが残される。来た! この日も実現した漫談コーナー。内容はお約束で来場した方に留めるとして、前半は特有の早口でルーティンの話をお届けし、Zeppツアーの折り返しということで、最後に会場全員で完成させた「せーの、折り返し」。この破壊力は膝から崩れ落ちるほど凄まじかった(褒め言葉です)。

「さて、be freeセクション最後は唯一のバンド曲で理紗ちゃんが作詞してるんですが、アツい歌詞でね、私達の想いがみんなに伝わってるんだなと思うと、すごく嬉しく思っています。ここ名古屋でも心を込めて演奏したいと思います」

そして「キミコネクト」へ。この曲もライブ映えする王道のロック曲であり、会場も一緒にノレる楽しくカッコイイ楽曲。Zeppツアーでのこの曲の感動的なライティングも必見。このライティングが見られるのもあと数回か、と思うとトリハダ度が増すこと請け合い。まだ体験していない方は、ぜひ一度は見てみる価値のあるパフォーマンスである。

「ラスト 2曲になります!!」
「ええええええええええええええええええええええええええええええ!!」
「名古屋のみんな、もっと声聞かせてくれますか!!!?」
「いぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「もっといけますかーーーーーーーーーーーーーー!!?」
「うぉぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

「きみ」達、サイコーです(褒め言葉です)。曲は「恋のモンスター」、そして Zepp大好き「∞YAKEN」。会場の「きみ」達も悔いを残さぬように飛び跳ね、腕を振り上げ、全力MAXでステージに向かう。このパワーを最後まで通し切る「きみ」達の姿、本当に素晴らしい。

「ありがとうございましたーーーーーー!!!」

すかさずアンコールのコールがかかるが、このコールも凄まじい。全身を使って後方に向けてコールを続ける前方の「きみ」達。それに合わせて絶叫のように声を合わせる会場。しばらくしてメンバーが登場するが、前方の「きみ」達は後ろを向いているため、気づかずにコールを続ける。

「あ、あのー(笑)」
「私達出てきても全力のアンコールでしたね。ありがとうございます!」

大野真依が「きみ」達に語りかける。

「このツアーは私達にとってすごく挑戦したツアーで、人と違うこと、珍しいことは賛否両論が絶対にある、でもそれを怖がってやらなかったら埋もれちゃうっていうのがすごいあって」

「でもファンのみんなはちゃんと応援してくれて、本当にそれにすごい救われたし、それがあるから自信を持って挑戦できて、きみとバンドが唯一無二のバンドになれると、このツアーで確信しました。本当に皆さんいつもありがとうございます」

そして清原梨央からの感謝の言葉。

「こんな大きいステージを 5ヶ所も回らせていただけることも、みんながいたからできることですし、今日の思い出も胸に残り 2ヶ所も頑張っていきます!!」

アンコールは王道のロック曲「Midnight Scream」、そしてみんなでタオルを回す「Spicy!」。会場のパワーは全く変わらず、いやさらにパワーアップしていると感じるほど、全身でライブを楽しんでいた。

ラストは森田理紗子が締める。

「ありがとうございます。Zepp Nagoyaは、きみとバンドで初めての会場、ツアーの折り返し地点、ヲタロック 100万回再生と、色々なプレゼントが乗っかった素敵な公演になったかなと思います。本当にありがとうございました!」

ラストは「蝉しぐれ」。彼女達の想いを乗せ、しっとりと歌唱、サウンドを届ける彼女達。そして全身でそのサウンドを浴びる「きみ」達。このライブの空気感、何物にも代えることのできない尊さを象徴するようなサウンドで、Zeppツアー名古屋公演は終了した。

バンドとして、アーティストとして、人として、楽しさを大勢の人に届け、様々な挑戦を通じて、表現者として成長を続ける彼女達。Zeppツアーも残り 2ヶ所。きみとバンドのライブは、カッコ良くて楽しい、そして元気をもらえるライブである。体験していない方は、ぜひ彼女達のステージを見てみて欲しい。きっと何か感じるものがあるはずである。

Photo: 熊 博之
Text: 大泉 繁

きみとバンド
「5th anniversary tour 2025 〜きみとZepp〜」名古屋公演
2025.7.20 Zepp Nagoya

01.きみとバンド
02.スローモーション
03.はなればなれ
04.rosemary
05.さよならリフレイン
06.きみとふたり
07.KISS
08.ヲタロック
09.祝-iwai-
10.キミコネクト
11.恋のモンスター
12.∞YAKEN

Encore
01.Midnight Scream
02.Spicy!
03.蝉しぐれ

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〇きみとバンド 5th anniversary tour 〜きみとZepp〜
 チケット:http://l-tike.com/kimitoband/
 Lコード(83583)
6/22(日) Zepp福岡
7/06(日) Zepp大阪Bayside
7/20(日) Zepp名古屋
8/03(日) Zepp札幌
8/17(日) Zepp羽田(東京FINAL)

○きみとバンド 公式 X https://twitter.com/with48263996
○大野真依 SNSリンク https://t.co/FVsAVG1kzh
○清原梨央 SNSリンク https://t.co/QsvTDLcK3V
○森田理紗子 SNSリンク https://t.co/ksLkL5TFlL
○ゆきたん SNSリンク https://t.co/W1inUkA7KC

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