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Caramel、4thワンマン 4回回し 4時間半 58曲。限界の先にあったものは。




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2016年6月25日(土)渋谷DESEOにて、「Caramel 結成日記念企画『焦キャラメル祭vol.2』~炎の4回回し 一体、誰と戦ってんだ~」が開催された。前代未聞の 1日 4回ワンマン公演が行われたこの日、会場はどんな熱狂で包まれたのか。Caramelと出会って1年強、ワンマンでは毎回様々な課題を突きつけられ、その度に 3人の力を合わせてそれを乗り越え、新たな領域へと進化してきた Caramel。今回の 4回回しは究極とも言える試練である。しかし、Caramelには MOHAYA Caramelという力強い仲間がいる。この日、その仲間と共に一体何を成し遂げたのか、それをぜひ感じ取って欲しい。 午前中にも関わらず続々と会場に詰めかける MOHAYA Caramel(Caramel フロア担当)。会場はほぼ満員。経験したことのない長丁場、持久力、精神力、気力体力、全てを試される 4回回しのワンマンライブがついに始まろうとしていた。フロアからは早くも「皆さんおはようございまーす!」「ウオー!!」の声。フロア担当の皆さん、それでペースは大丈夫なのか?大丈夫なのか?(褒め言葉です)

白衣装に身を包んだ Caramelが登場するとさらに荒ぶる MOHAYA Caramel。1曲目「tkmkセンセーション」でついに 4回回しの幕が開いた。ステージとフロアの双方から発せられる、まだ見ぬ領域に突入するという「覚悟」、そして「目いっぱい楽しむぜ!」という気合が一気に爆発した。1曲目・・・なのに、いきなりアクセル全開で臨む MOHAYA Caramel。タオルを回し、フロアを回り、リフトで宙を飛ぶ。これは確かにいつものライブ風景。そう、Caramelも MOHAYA Caramelもおそらくペース配分は考えていない。それで最後までやり抜いた時、何かが見えるはずである。行け、そのまま行け、Caramel&MOHAYA Caramel。

「スナイパーガールZ」では「Lock on Baby」の大合唱。午前中からテンション全開のフロア。そんなフロアにルミが元気いっぱいの挨拶。

「朝からこんなに来てくれてありがとうーー!」
「最後まで思い切り楽しもうねー!!」

「君の知らない物語」ではフロアから「ルミちゃーん!」のコールも。肩組ヘドバンを始めとする MOHAYA Caramelのアクションも絶好調、ルミの透き通るヴォーカルも絶好調。伸びるハイトーンとビブラートが美しく曲を彩っていく。ここで 4回回しのスペシャルの一つである、多彩なゲストによるコラボレーションの一発目、がんばれ!Victoryの Gt.Vo.れなが登場、またもやおかしなテンションで(ほめ言葉です)迎える MOHAYA Caramel。「ラブストーリー」では、れながセンターでギターを弾きながら、ルミと共にヴォーカルをとる。「恋愛少女」では、れなのヴォーカルに最前圧縮をかけ、この日のスペシャルなコラボに際限なくテンションを上げていく MOHAYA Caramel。

続く「恋愛少女2」では、ルミがベースを持ち(これもレアな姿!)、れなが単独でヴォーカルをとる。「的な的なユウミー!」を合図に、フロアは全力圧縮でユウミに迫る。曲間、フロアからは「暑い暑い」「ヤバいヤバい」「アッチー」の声。MOHAYA Caramelの異様なテンション(ほめ言葉です)でフロアの酸素がどんどん薄くなっていく中、続いての曲は 3rdワンマンで初披露した新曲「OVER MIND」。「歌う理由、ここに立つ意味を」と自分達の想いを乗せた曲を全力で演奏し、歌う Caramel。その想いを全身で受け止め、文字通り体当たりでステージに想いを伝える MOHAYA Caramelはここまでずっとアクセルベタ踏み。床が抜けるほどベタ踏み。ここでようやくアイドリングに戻せる MCの時間となった。

「MOHAYA Caramelの皆さん、生誕おめでとうございまーーす!!」
「ありがとうございます! 今日は4回とも、1回1回完結するライブになっています。その中に色々伏線があるので、それもお楽しみにー!」

そして「この後は Caramelしかやりません!」に、「えーーーー」の声が。「ちょっと、これ、私たちのワンマンだよ!」という会話をフロアと楽しむ Caramel。MCの後は、ここにいる一人一人に届くように歌います、と「月下のナミダ」。微動だにせず聴き入る MOHAYA Caramelだが、その視線と表情を見ると明らかに心はベタ踏み。「Lovers Moment」に続き、いよいよ 1回目のラストにたどり着いた Caramelと MOHAYA Caramel。がんばれ!Victoryさんとそのファンに感謝を込めて歌います、と「夢の続き」(がんばれ!Victory)を。Caramel単独でこの曲を演奏する、それはワンマンを共に飾ってくれる共演者への尊敬と感謝を込めて、自らの演奏で表現したいという思いの表われだろう。1回目のステージを終え、汗ダクの MOHAYA Caramelに、「この後も楽しんでいきましょう!」

「夜10時くらいまで続きます!!」

メンバーがステージから去った後も、「ハイハイハイハイ!」と荒ぶり続ける MOHAYA Caramel。これで本当にペースは大丈夫なのだろうか(褒め言葉です)。


4回回しの 2回目。もうすぐ開演となった時、フロアでは「Caramel 2回目ー!」「ハイハイハイハイ!」と早くもアクセルを踏み始める MOHAYA Caramel(早い早い)。ワンマン 2回目の幕が開く。中央に陣取ったもんてろ(絶叫する60度)に早くも全開モードの MOHAYA Caramel。もんてろが「オ゛ーイ!」と会場を煽ると、ユウミが負けじと「オ゛ーイ!」、そしてフロアを巻き込んで「オ゛ーイ!」。全力の「オイ!」が会場を埋め尽くし、曲が始まっていないにも関わらず、瞬間沸騰させたテンションの中、「恋愛少女2」のイントロが始まった。今回もルミがベースを持ち、もんてろが中央で会場を煽る。この流れには MOHAYAアガるしかない。またもや 1曲目からブチ切れ始める MOHAYA Caramel。数えきれないほど全力の「オイ!」を叫び続け、会場はアクセルを通り越して床を思い切り踏んだまま突っ走り続けた 。

続いて NODOKA(たんこぶちん)がベースで登場し「恋愛少女」へ。NODOKAが全身に届く重低音を会場に響かせる中、鉄板の肩組ヘドバンでは、フロアがギュウギュウ過ぎて振れが少なくなるほどの圧迫ぶり。また、白いシャツを着てこの 2曲を歌うもんてろは、ステージでは珍しいデレてろだったことを付け加えておく。もんてろがいったん去り、続いては「タイトル未定」。ワンマン 2回目は最初から飛ばす仕様か、と想像した時、本物の汗と共に冷や汗がたらり(褒め言葉です)。この時の Caramelが放つ気迫、そしてモッシュ、リフトで応えるフロアの気迫がひしひしと迫り、身動きできないような感覚に陥るほどだった。さらに「ブラララブユー(仮)」とたたみ掛ける Caramel。ここまでのノンストップ攻撃に、当然ながらフロアはアクセル全開のまま。NODOKAがステージを下り、「君に恋愛chu☆」へ。会場の熱気は全く衰えない。アクセルも一切戻さない。この先、この空間はどうなってしまうのか、と思った時、幸いにもMCの時間が訪れた。

「今日は来てくれて本当にありがとうございまーす!」

ここで久し振りにフロアから「今日もちっちゃいよー!」の声がかかる。このワンマンへの想い、ライバルへの想いと感謝、来場した方への感謝を語るルミ。ここからしばし、Caramelの「静」の部分を魅せる曲へ。「月下のナミダ」ではもんてろが再度登場、「Lovers Moment」、「秘密基地」と、ルミの透き通ったヴォーカルが、3人の想いを乗せて会場に響き渡る。全力で暴れるだけではない、バンドとしての Caramelの完成度と魅力がストレートに伝わる。この日、ゲストと共に様々なバリエーションを見ることができた「Lovers Moment」、まさかのもんてろ登場にルミが触れる。

「もんてろが『神様お願い』とか歌っちゃったよ(笑)」

2回目も後半戦、「Miss you& Love you」、「PAPA&MAMA」とポップな曲に、踊りながら声を上げる MOHAYA Caramel。会場のテンションはまたもや急激に上がっていく。再度もんてろが登場して「スナイパーガールZ」へ。途中、「神様なんか信じてねーからなー!」と煽ると、「お前ら行くぞ!」と後半はもんてろモードの展開となり、そのまま「tkmkセンセーション」へ。「トキメキ」と「もんてろ」!? ここでも「キレイ系女子目指してますから」というデレてろ攻撃。しかし、「君のことが好き」パートではもんてろ節が炸裂する。

「お前らのことがー! 言わなーい!」

それを合図に一気にカオスへと突入するフロア。「行くぞ、とことん行くぞ!」という気合がフロア中から発せられる。凄まじい空間だ。そして 3回目もラストを迎える。ルミがNODOKA、もんてろへの感謝を伝え、2回目のラストは絶叫する60度の「三年days」。ここでこの曲は大変まずい(褒め言葉です)。会場に来ていたえっふーと、えっふーに変身した MOHAYA Caramelによってフロアは爆発炎上する。コール、モッシュ、リフト、大合唱、何でもアリ。ステージもフロアも、会場全体が描写不能な一つの塊となり、リミッターを外して高まり続ける。全員が最後の力を振り絞り、MAXに到達したところで、2回目公演が終了した。去り際の「モモちゃん!」コールは MOHAYA定番に。汗ダクでフロアを後にする MOHAYA Caramelの一人がつぶやいていた。「ヤバいな、これ」。


そんなワンマンライブ 4回回しも 3回目に突入。会場にはさらにファンが詰めかけ、後方は入りきれないほど。フロアでは「Caramelワンマン 3回目ー!」「ウオー!」とハイタッチを始める MOHAYA Caramel。そしていよいよ 3回目がスタート、1曲目は「Tailwind」。3回目公演は飛ばしに飛ばす Caramel。即座に反応する MOHAYA aramelは、手拍子、ヘドバン、前方圧縮とこちらもフルパワーでスタートする。「君の知らない物語」では全力コール、手拍子、ジャンプとまたもや始まった瞬間から全開でアクセルを踏み続けるフロア。さすがに 3回目となると、ルミのヴォーカルも少し辛そうな場面が、と思っていたらメインメロディを全力で歌い始めてライブを作っていく MOHAYA Caramel。「PAPA&MAMA」、「Miss you& Love you」と、フロアでは休むことなく動き続ける MOHAYA Caramelの無尽蔵な体力はどこから来るのだろう。

ここで再びゲストによるスペシャルコラボが展開される。ステージに彩姫(BAND-MAID)が登場し、「Lovers Moment」へ。彩姫の力強いヴォーカルで空気を変える存在感はさすがである。そして今のシーンを変えたいという想いをこの曲に込めました、と「OVER MIND」へ。「変えてやるんだよ、この世界」に 3人の想いと気迫を込めて熱唱する Caramel。今回のワンマンのキーともなるこの曲は、これから MOHAYA Caramelと共に進化していくんだろうな、と感じた。

「月下のナミダ」、「ラブストーリー」で、静から動へと次第にテンションを上げていくフロア。そしてもう一人のゲスト、ベースに Hiroka(CREA)を迎えてスタートしたのは「恋愛少女」。ここから再々度、Caramelの怒涛の攻撃が始まる。相当の体力を消費しているはずの MOHAYA Caramelは、まるで待っていたかのようにアクセルをベタ踏み、またもや全力で動き始める。再度ヴォーカルに彩姫を迎え、「恋愛少女2」、「タイトル未定」と、この豪華な競演を目の前に、フロアは盛り上がらないわけがない。ダブルリフトも飛び出して熱狂はさらにヒートアップ。Caramelは、ここでさらにハイテンションソングの「ブラララブユー(仮)」をたたみ掛ける。Hirokaもメインメロディを歌い、またもや会場は塊となって渦を巻きながら上へ上へと高まり続けていく。「君に恋愛chu☆」でもフロアのテンションは MAXのまま。掛け声と共に千切れんばかりにタオルを回すフロア。走って走って突っ走り続けた会場、ここで一瞬の静寂が生まれ、ルミが会場に一言。

「皆さん、生きてますか?」

以前もあった質問だったが、今回も最適な質問であった。そして、「色々言われたりしたけど、Caramelはこの 3人でやっていきたい!」と話すユウミ。これまでの 3人の歩みを見て来た MOHAYA Caramelは心からの声援を送り、3人への拍手が長い時間続いていた。さて、3回目も終盤、最後へと気合を入れ直す Caramelと MOHAYA Caramel。

ルミがベース、モモとユウミがヴォーカルを取る形で「スナイパーガールZ」。前に出た 3人のステージに大合唱とジャンプを繰り返し、またも全開全力状態で向かう MOHAYA Caramel。体力というよりも、MOHAYA気力を振り絞っている様相。そしてついにラストを迎える。彩姫、Hiroka、そして仲間への想いを語り、最後の曲は「REAL EXISTENCE」(BAND-MAID)。このハイテンポナンバーで、モモが BPM200レベルで打つスネアにシビれつつ、フロアはモッシュ、ダブルリフトで応戦、アクセルを踏み切ったまま 3回目公演は終了した。

「ここまで来たら 4回目も楽しんでくれよー!」「ウオーー!」

ライブ後、フロアから出る MOHAYA Caramelの面々は汗ダクのヨレヨレ(褒め言葉です)。しかし、ラストの回には復活して登場し、フロア担当としての雄姿を見せてくれるはずである。そう、その後のことは考えずに(褒め言葉です)。


ついに前代未聞の 1日4回回しワンマン、ラストの 4回目を迎える。4回目は、Caramelの楽曲の作家でもあるゲストミュージシャンが参加し、様々なバリエーションで贈るスペシャルステージ。Caramelの様々な魅力を感じることのできるステージになるだろう。開演前、最後の力を振り絞って叫ぶ MOHAYA Caramel。「4回目楽しんでいくぞー!」 雄叫びを上げ、自分達への気合いを再度注入し、覚悟を決めた MOHAYA Caramelの雄姿は光輝いていた。そしてついに 4回目がスタート。もう誰も止められない。Caramelと MOHAYA Caramelは、未知の領域へと突入していった。

ステージには、モモ、ユウミと Gt.Saku、Gt.モロ、Ba.okamuという豪華な顔ぶれ。始まったのはインストゥルメンタルの「恋愛少女」。初めて聴くインストバージョンであったが、MOHAYA Caramelは全く変わらずに反応し、アクセルを踏み始める。肩組ヘドバンはもちろん、Sakuのギターソロでは前方圧縮で熱気をガンガンに上げていく。そう、もう最後の回です、行っていいです(褒め言葉です)。インストは続いて「月下のナミダ」。繊細かつダイナミックなアレンジとサウンド。改めて Caramelの楽曲の素晴らしさをストレートに感じることができるインストだった。そしてルミが登場、ゲストがアコースティックギターに持ち変えて始まったのは「恋愛少女2」のアコースティックバージョン。アコギをバックに感情を込めて歌うルミ。よく知る曲の見たことのないアレンジに、フロアも大歓声を上げてその新鮮さを受け入れていた。

ここでゲストがいったん下がり、Caramel 3人によるラストのステージが始まった。「tkmkセンセーション」でタオルをブンブン回しながら、フロアをブンブン回る。4回目でも MOHAYA Caramelの熱気は変わらない。アクセルの踏み方も変わらない。満面の笑顔も変わらない。Caramelのライブが幸せな気持ちになるのはこれなのだ。Caramelの 3人も、4回目に来て相当の疲労が蓄積しているはずである。しかしそこは「or Die」の精神。全力で向かってくる MOHAYA Caramelに対し、全力のパフォーマンスを続ける 3人。Caramelもアクセルを緩めない。「スナイパーガールZ」でもその勢いはさらに加速していく。全力を振り絞るとはこういうことかと感じるくらい、ステージからフロアから何かがヒシヒシと伝わってくるのである。「君の知らない物語」を終え、ルミが会場に語りかける。

「4回目にたどり着けて良かったです!」
「皆さん、本当にありがとうございます!」
「1~3回目は、私達の 3年間に出会った人達への感謝を込めた総まとめの回にしてきました」

と刺激を与えてくれる仲間への感謝と想い、そして 4回目の目標は「進化」と語るルミ。作家の皆さんと一緒にステージを作り、楽曲の良さをもっと多くの人に知って欲しいと語った。ステージにモロ、okamuが登場し、モロ作の楽曲を共に演奏する時間となったが、この時、「4回回し」が生んだ凄さ、凄まじさを感じることになる。曲は「ラブストーリー」、「恋愛少女」、「恋愛少女2」、と、地獄セトリとしてお馴染みの曲がノンストップで炸裂した。この時、何が起きていたのか。

明らかに Caramelは限界を超えていた。MOHAYA Caramelもそうであろう。しかし、この時間中ずっと、Caramelも MOHAYA Caramelも凄まじい気迫を放ち続けていた。ステージとフロアが、際限なくその「気」を上げ続けていくのである。「高速恋愛少女2」に入ったころ、その瞬間は来た。Caramelが、MOHAYA Caramelが、踏んでいたアクセルの向こうにある床を踏み抜き、突き抜けたのである。その時、ステージとフロアの双方が作り出す会場には、受け止めきれないほどの気迫が際限なく放出されており、身動きができず、なぜか涙が止まらなかった。限界を超えた先にある何かが身体全体を包み、身動きができないほどだった。「タイトル未定」、「ブラララブユー(仮)」と、Caramelの 3人と MOHAYA Caramelは、何かを超越した世界で、同じ時間、空間、精神を共有した一つの塊と化していた。4回回し、恐るべし。

ここでモロがステージを去り、Sakuが登場する。ふと我に返ると、レポを書いていても酸素が足りないことがわかるほどである。MOHAYA Caramelは踏み抜いた床を修理しつつ(しばし我に返る時間としつつ)、次の展開を待つ。未知の世界に行っていた会場はここでいったん現実に戻ってくる。ユウミがモロとの出会いと感謝を語り、ベース okamuを紹介すると、okamuがハード&ノイジーなベースソロを会場に叩きつけ、そのまま「キミに恋愛Chu-☆」に突入する。ギター Sakuと共に okamuのテクニカルなベースプレイが炸裂する中、再び Caramelは限界に挑戦し始める。「Tailwind」、「PAPA&MAMA」、「Miss you& Love you」と Saku、okamuのソリッドでメロディアスな演奏に必死に食らいついていく Caramel。それをフロアから全力でサポートする MOHAYA Caramel。会場全体にある「Caramel」という存在が時間を、空間を、楽曲を作っていた。

そして Sakuがキーボードに変わり、モロが再度登場する。okamuと共に作家陣が勢ぞろいし、いよいよ 4回回しも最後に向かうのか。Sakuのキーボードをバックに、ルミが 4回回しへの想いを語る。

「この 4回回し、色々な不安がありました。でも、なんとか 4回目を迎えることができました。私達のこの 4回回しにつきあってくれる人がなんでこんなにいるんだろう、って考えると、みんなが Caramelを作ってくれてるなって思います。そういう人達に支えられて助けられています。そしてみんな、本当に真剣に見てくれてて、本当に・・・ 4回回し・・・」

「二度としないけど」

「本当に嬉しく思ってます。本当にありがとうございます!」

一人ひとりに届くように歌います、とこの日のテーマの一つである「Lovers Moment」を、Sakuのピアノとモロのアコースティックギターで静かに歌い始める。ルミも声を出すのが精一杯の状態だが、その必死な姿から気持ちは確実に伝わってくる。そして演奏陣全員による「月下のナミダ」。ステージには最後の力を振り絞って演奏を続ける Caramel。身動きせずステージを見つめる MOHAYA Caramel。美しい音とメロディが響き渡る空間は、確実に両者が創り上げていた。

「次で最後の曲です!」
「今回出演できなかった作家さんも含めて、また一緒にやれるように私達が大きくなって、こういう会をまた絶対開けるように、精一杯頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします!」

「最後、私達の今を綴った曲を聴いてください。」

ついに 4回回しワンマンライブのラスト、58曲目、「OVER MIND」が始まった。「たった1秒のために何度だって歌うから」「たった1秒に今ある全てを賭けても受け止めてみせる」 自分達の覚悟を文字通り死力を尽くして会場に届ける Caramel。この場所、この時間、楽曲には確実に魂が宿っていた。それはステージとフロアの双方で作り出した大切な時間と空間だった。最後にルミが会場に心からの感謝を伝える。

「みんなが全力で向かってきてくれて、4回目、無事に終わりました! 本当にありがとうございました! Caramelでした!」

MOHAYA Caramelからの拍手が止まない。歓声も止まない。これだけのステージを作った Caramelへの、フロア担当からの賛辞であった。しかし、MOHAYA Caramelが一枚上手であった。この状況でアンコールを始めたのである(褒め言葉です)。そしてルミ、モモ、ユウミが再度登場し、最後のメッセージを届ける。

「本当にありがとう! もう声が出ない!!」
「これからも Caramelをよろしくお願いします!」

さらに沸き続ける MOHAYA Caramelの歓声の中、前人未到の 4回回しワンマンの幕が下りた。ボロボロになりながら 1日4回のステージを全力でやり遂げた Caramel、そして同じくボロボロのヨレヨレになりながら気迫で勝負し、フロア担当としての責任をしっかりと果たした MOHAYA Caramel。あなた達が作った時間と空間は、かけがえのないものとして記憶に残り続けるだろう。これからの試練となる「今回を超える」こと。それはきっと実現できる。そう感じた。全員の力を合わせて限界を超えることができたのだから。


ヨレヨレの MOHAYA Caramelが会場から去った後、そこには一面汗で濡れているという、これまで見たことのないフロアが残されていた。これも 4回回しが生んだ伝説の一つになるだろう。

Text: 大泉 繁




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Caramel 結成日記念企画『焦キャラメル祭vol.2』~炎の4回回し 一体、誰と戦ってんだ~
2016年6月25日(土) 渋谷DESEO

【第1回公演】
01.tkmkセンセーション
02.スナイパーガールZ
03.君の知らない物語(カバー)
04.ラブストーリー w/れな(がんばれ!Victory)
05.恋愛少女 w/れな(がんばれ!Victory)
06.恋愛少女2 w/れな(がんばれ!Victory)
07.OVER MIND
08.月下のナミダ
09.Lovers Moment
10.夢の続き(がんばれ!Victoryカバー)

【第2回公演】
01.オイ合戦 w/もんてろ(絶叫する60度)
02.恋愛少女2 w/もんてろ(絶叫する60度)
03.恋愛少女 w/もんてろ(絶叫する60度)、NODOKA(たんこぶちん)
04.タイトル未定 w/NODOKA(たんこぶちん)
05.ブラララブユー(仮) w/NODOKA(たんこぶちん)
06.君に恋愛chu☆
07.月下のナミダ
08.Lovers Moment w/もんてろ(絶叫する60度)
09.秘密基地(カバー)
10.Miss you& Love you
11.PAPA&MAMA
12.スナイパーガールZ w/もんてろ(絶叫する60度)
13.tkmkセンセーション w/もんてろ(絶叫する60度)
14.三年days(絶叫する60度カバー)

【第3回公演】
01.Tailwind
02.君の知らない物語
03.PAPA&MAMA
04.Miss you& Love you
05.Lovers Moment w/彩姫(BAND-MAID)
06.OVER MIND
07.月下のナミダ
08.ラブストーリー
09.恋愛少女 w/Hiroka(CREA)
10.恋愛少女2 w/彩姫(BAND-MAID)、Hiroka(CREA)
11.タイトル未定 w/彩姫(BAND-MAID)、Hiroka(CREA)
12.ブラララブユー(仮) w/Hiroka(CREA)
13.君に恋愛chu☆
14.スナイパーガールZ
15.REAL EXISTENCE(BAND-MAIDカバー)

【第4回公演】
01.恋愛少女 w/Saku、モロ、okamu
02.月下のナミダ w/Saku、モロ、okamu
03.恋愛少女2 w/モロ、Saku
04.tkmkセンセーション
05.スナイパーガールZ
06.君の知らない物語
07.ラブストーリー w/モロ、okamu
08.恋愛少女 w/モロ、okamu
09.恋愛少女2 w/モロ、okamu
10.高速恋愛少女2 w/モロ、okamu
11.タイトル未定 w/モロ、okamu
12.ブラララブユー(仮) w/モロ、okamu
13.キミに恋愛Chu-☆ w/Saku、okamu
14.Tailwind w/Saku、okamu
15.PAPA&MAMA w/Saku、okamu
16.Miss you& Love you w/Saku、okamu
17.Lovers Moment w/Saku、モロ
18.月下のナミダ w/Saku、モロ、okamu
19.OVER MIND




Caramel オフィシャルTwitter
https://twitter.com/caramel_149cm



2016年07月03日 21:21