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Caramel、1日限定復活! フロアもハイハイハイハイ!オッオー・オッオッオオッオー!イテテテ前にヘドバンヘドバン!(復活の意)




a.jpg2019年3月23日(土)渋谷CLUB CRAWLにて、『AOYGIGS~さよなら、ぎぐす。またあおう。~』最終日公演が行われ、Closing Guestとして、2017年2月に活動を休止した体育会系ガールズバンド「Caramel」が一日限定の復活を果たした。この復活は、渋谷CRAWLブッカーとしての最後の AOYGIGSイベントにあたり、あおやぎ氏の熱烈なオファーで実現したものである。渋谷CRAWLと言えば、あの伝説のイベント「爆女祭」が生まれた地。爆女祭で、そして Caramelのステージで人生が変わったと語る人は、筆者の周りにも多い。多くの人に感動と衝撃を与え続けた爆女祭、Caramel、渋谷CRAWL。その感動が今日、2年ぶりに復活するのである。2年ぶりの Caramelのステージ。だが不安は全くなかった。ステージの 3人が溢れるほどの熱をフロアに届け、負けじと返すフロア、いや、ステージ以上の熱狂を作り出す MOHAYA Caramel。そこにある強固な信頼感が、少しの不安も生み出さなかった。

Caramelの出番少し前。フロアに入る。予想通り、関係者席も含めてフロアはパンパン。そしてフロアには「あの時の」MOHAYA Caramelが帰って来ていた。セッティングしているメンバーに向かって「オイオイオイオイ!!」とコールをかけるフロア。あろうことか、フロアメンバーのコールを行うなど(褒め言葉です)、スタート前から全開を通り越している。この空気を久し振りに感じ、胸が熱くなった。そう、MOHAYA Caramelは、楽しむことにかけてはプロなのだ。そしてこのフロアを作り出す Caramelの影響度。変わってはいない。

ステージが暗転。ついに 2年ぶりの Caramelのステージが始まった。Vo.ルミのアカペラによる「OVER MIND」のサビ。変わらぬ透き通る、そして大迫力の歌唱で会場を圧倒する。そして「tkmkセンセーション」のイントロへ。

「こんばんは、Caramelでーーーーーす!!」

2年ぶりに聞く Caramelの挨拶。ここで早くもグッと来てしまう筆者だが、こんな序盤からそんな風では 1ステージ持たないぞと気合を入れてステージとフロアを凝視。フロアはあああ(褒め言葉です)。抑えていた何かがブチ切れたようにコール、ジャンプ、モッシュを繰り広げる MOHAYA Caramel。でも、その気持ちはよく分かる。これだけ待った Caramel、今日は好きなように楽しもう! たくさん褒めます。ステージ上、Vo.ルミの笑顔、フロアを熱く見つめるその目には楽しさがいっぱい。Dr.モモも満面の笑顔でメンバー、フロアとのコミュニケーションを行う。Gt.ユウミはフロントに立ち、大迫力の目線とアクションでギタリストとしての貫禄が漂う堂々たるステージング。楽しい楽曲、楽しいメンバー、楽しいフロアで最強のステージングが続く。そしてラストのお約束。

「君のことが好き」「オレモー!」(オレモーは歌詞にありません)

続くイントロは「スナイパーガールZ」。今日はハイテンションナンバーの連続で来るか。今日の MOHAYA Caramelは何でも来いの臨戦体制で、全てを吸収して楽しさに変化させる。さすがプロ。ルミの煽り、

「あーばーれーろー!!」

に「ハイハイハイハイ!!」とフロアを動き回り飛び回る MOHAYA Caramel。もうわやくちゃ(褒め言葉です)。そして Caramelは攻める。間髪を入れずに流れたのは「恋愛少女」。これは・・・灰になるパターン、通称地獄セトリが脳裏をよぎる。しかし、MOHAYA Caramelは待ってました、である。「てきなてきなアクション!」から攻め続けるフロア。そしてルミ、モモ、ユウミの 3人の姿からは「これが Caramelだ」という恐ろしいオーラが飛んで来る。爆女祭で何度となくその姿に金縛りにあったことを思い出す。

さらにさらに「恋愛少女2」へ。ここまで来ると、ステージ、フロアとも MOHAYA手がつけられない(褒め言葉です)。フロアは汗でデロデロ(褒め言葉です)。これだけの運動量でだんだん酸素が薄くなってきているのがわかる。全力の

「オッオー・オッオッオオッオー!」

が MOHAYA Caramelの存在感と安定感。

「次でラストの曲です! 悔い無いように帰れよー!!」

ラストは地獄セトリを確定させる「ブラララブユー(仮)」。さらにスイッチが入ったフロアは、余る力を全て出すぞとばかりに全力でステージに立ち向かう。モモの Vocalパートではフロアから力を振り絞った

「モーモちゃん!モーモちゃん!」

MC無しのこの日のステージだったが、曲中、フロアに向かって叫ぶルミ。

「見に来てくれてほんとにありがとうー! また集まりたいから見に来てねーー!」
「ラスト燃え尽きろーーーー!!」

さらにアクセルを踏み抜くようにテンションを上げていく 3人と MOHAYA Caramel。演奏が終わり、フロアから大きな拍手と大声援をステージに送る。そんなフロアに挑戦するかのように、

「これで終わるだけねーだろーーー!!」
「高速恋愛少女2ー!」

これには、ステージ、フロアともにニヤリとしたに違いない。筆者もニヤリ。まだ聴ける、見られる、楽しめる、暴れられると思ったはずである。ここからはステージ、フロアの区別がつかなくなったような錯覚に陥った。酸素が薄い(?)こともあったかもしれないが、目の前で繰り広げられる一つの塊がとんでもない熱量を発生させている、そんな領域にまで達していた Caramelのステージだった。

「ありがとうございましたー! Caramelでしたー!」
「みんな、生きてるうちにまた会おうねーー!!」

Caramelのステージは終了した。以前、4回回しにも耐えたフロアは実はまだまだ余裕であろう。終了後も「オイオイオイオイ!」とコールを続けていた(褒め言葉です)。そしてフロアは大量の汗により濡れている状態であった。これも4回回しの時と同じ。Caramelのライブ、そして MOHAYA Caramelの活動量、恐るべしである。


2年ぶりの Caramel。奇跡ともなったこの日のステージは、あおやぎ氏の想いを Caramelのメンバーが受け止めて実現したもの。音楽は体験と共に記憶される、とよく言われる。Caramelのステージを見ると、以前の体験が感覚として呼び起こされるのである。だからこそ音楽の記憶は尊いのだと思う。みんな大好き Caramel。彼女達が残してきた線は一旦途切れた。そしてこの日、一つの点が打たれたのである。彼女達の軌跡をこの日の点で共有できる記憶ができたことは、とても嬉しく思う。またいつか、会える日を楽しみに待っている。生きてるうちに会えるよね?

Caramel、あおやぎ氏、渋谷CRAWL、本当にありがとう。


Text: 大泉 繁




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『AOYGIGS~さよなら、ぎぐす。またあおう。~』final
2019.3.23(土)
渋谷CLUB CRAWL
出演:STUD / bivouac / in state / fleufleu CODE OF ZERO / シロとクロ / デフォルメ日本 / (Closing Gest) Caramel


00.OVER MIND(アカペラ)
01.tkmkセンセーション
02.スナイパーガールZ
03.恋愛少女
04.恋愛少女2
05.ブラララブユー(仮)
06.高速恋愛少女2





Caramel オフィシャル Twitter
https://twitter.com/caramel_149cm
あおやぎ氏 Twitter
https://twitter.com/y_aoyagi15



2019年04月15日 01:49