先月 2/13、新生アレンジでの３回目のライヴを行った逢瀬アキラ。その時々で、自在に変化する様々な表情とステージを見せてくれる彼女。逢瀬アキラの次回、そして次々回のライヴが早くも決定した。さらにこの3月、J:COMにて放送中の音楽情報番組『J:HEAVEN』へのマンスリーゲストMCに決定し、3月5、12、19、26日に画面に登場する。ライヴとはまた違った MCとしての彼女の様子をぜひチェックして欲しい。

　MROCKS9では、2/13に行ったライヴを受けて、現在彼女が感じていること、ライヴにかける思いなどについてインタビューを行った。日常で、ライヴで、彼女がどんなことを思い、音楽に接しているか、その言葉から感じ取って欲しい。

- 逢瀬アキラインタビュー -

（逢瀬アキラ） 毎回意識しているのは、限られた時間の中でいかに魅せられる展開にするか。という事です。今回のテーマとしては、「ドラマチック」でしょうか。映画や小説の様に、ライブにも起承転結が不可欠だと思います。よりドラマチックに魅える様にするにはどうすればよいか、を念頭に置きセットリストを組んで、照明の色や加減を細かく決定していきました。真昼の太陽の下、というよりは静かな夜のイメージで。でも夜は夜でも夕暮れから深夜２時までにかけてを、ゆっくり時間が流れていく。そんなライヴにしたかったです。

（逢瀬アキラ） 確立されているかどうかはまだ分からないですが、前のアレンジよりも体にしっくりくる感じはしますね。ライヴで歌ってても楽しいですし、自分でも気に入っています。結構イメージチェンジさせたので驚かれる時もありますが、あたしが歌っているメロディーや歌詞は変わってませんし自分ではあまり変化したという意識はないですね。それに曲に対しての思い入れや情熱は何も変わっていないので、後はライヴでその気持ちをぶつけていくだけだと思います。

（逢瀬アキラ） 歌ってるときは、不思議とその曲を書いた当時の事はあまり思い出さないです。その時の現状の気持ちのまま、曲に感情移入している感覚です。唯一、どんなライヴでも共通して思ってる事は、「あたしはここに居るぞー！」って気持ちですね。存在の証明といいますか、この気持ちには良い意味で凄くこだわっていると思います。とにかくここに存在しているんだよぞって。

（逢瀬アキラ） 特に決め事はないんですけど、詩を書く時はいつも、日頃口に出せないような事いっぱい言ってやろうって思っています。とても面と向かって言えない事だとか、胸の内だけにとどめてる事だとか、毒も嘘も吐いてます。「歌詞だから言える」事がとても多いです。素直になんでも言ってしまえるので。だから書いた後は凄くスッキリしますね。本当の気持ち絞り出すのでメッチャ疲れますけど、爽快な気持ちです。

（逢瀬アキラ） 伝えたい事って、一言では上手く言えないけれど、漠然と「伝わればいいな」って思ってる事って、絶対伝わらないと思ういます。「絶対に伝えたい。心引っ掻いて、なんか傷残してやりたい」ってぐらい強い思いがないと響かない。

　あたしが出来る事は、本当は寂しかった事とか、潰れそうなほど不安で辛かった事とかを、口に出せない誰かの代わりにあたしがステージで叫ぶ事だと思います。本当は「全部吐き出してこの胸で思う存分泣きじゃくれよ！」って言いたいんですが、今のあたしには誰かを温める事はできないです。「貴方は独りじゃない」だとか、「絶対大丈夫」だとかまだ言いたくないです。無責任な気がして。

貴方が言えなかった言葉や思いを、あたしはここで叫ぶ。「あたしはここに居るぞ」って、「貴方は確かにここに居た」って伝えたいです。単純かもしれませんが、あたしにはとても難しいです。でもそれが出来るんだと信じています。だから吐き出した歌詞に共感してもらえたら、本当に嬉しい事ですね。

（逢瀬アキラ） フルオーケストラ。ブライアン・セッツァー・オーケストラの様な渋い演出に憧れています。ビッグバンドをバックにライヴができたら、もう堪らなく気持ち良いでしょうね。それに必ずしも全て同じバンド形体である必要はないと思っています。曲によって色んな方法を試してみて、ビッグバンドでもピアノ一本でも、その曲に応じて一番ベストな表現方法で歌いたいです。

Interview/Text: 大泉 繁

逢瀬アキラ コラム　「赤い流星の俺」

2012年03月07日 22:50

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