LoVendoЯ、全国ツアー渋谷公演ライブレポート! 7/24追加公演も決定!
今年 4月から「LoVendoЯ LIVE TOUR 2014 SprinteЯ ~Bitter&Sweet~」全国ツアーを開催している LoVendoЯ。その全公演には、田﨑あさひ、長谷川萌美からなるユニット「Bitter & Sweet」が帯同し、公演は Bitter Mode、Sweet Modeと名付けられ、二部構成でのライブを展開。ここでは 6/7 渋谷GARRET(Bitter Mode)の様子をレポート。
ツアーの中盤から後半へと続くこの渋谷公演、あいにくの雨ではあったが、開演前の会場は既に満員のファンの熱気で埋め尽くされていた。SEと共にメンバーが登場すると、待ちきれなかったファンが大きな声でメンバーに呼びかける。笑顔でスタンバイするメンバーに会場の期待が最高潮に達した時、1曲目「不器用」で渋谷公演の幕が切って落とされた。
アルペジオで始まるミニアルバムのタイトルチューン、Vo.田中れいなの歌声が会場に響く。そして Vo.岡田万里奈のハモリが乗り、会場は瞬く間に LoVendoЯ色に染まっていく。Ba.林束紗、Dr.小林香織の重厚なバックに支えられ、二人の歌声はしっかりと切ない歌詞を会場に届けていた。続く「Sweet Tweet」では、アップテンポなリズムに、Gt.魚住有希と Gt.宮澤茉凜のプレイが映え、観客は腕を上げ、声を張り上げてステージに声をかけ続ける。お立ち台に上がり、アグレッシブなソロを披露する魚住とバックを支える宮澤、、曲中のキメもメンバー全員できっちりと決め、タイトなバンドサウンドで満員の観客を魅了していた。続く「880円」では、LoVendoЯの真骨頂とも言える Vo.とGt.のメロディの絶妙なアンサンブルとハモリで、サイリウムが揺れる会場を彼女らの色に染めていた。
ここでメンバーから観客へ力強いメッセージ。「ここ渋谷GARRETは2回目になります。天候が荒れていますが、お客さんが気合が入っているので、私たちも気合を入れて行きます! 楽しんでいってください!」 そして前半戦を締める勢いで立て続けに楽曲を披露。ユニゾンでスタートし、絶妙なタイミングで入る高音のハモリや、バンド全体で作り出す心地よいリズム、腕を振り上げてそれに応える観客。ハードナンバー「イクジナシ」では、ヘヴィなリフに合わせ、魚住と宮澤がギターソロを繰り出して会場の熱気を最高潮に上げ、LoVendoЯ前半戦のステージを終えた。
ここでステージには「Bitter & Sweet」の二人が登場、今回の Bitter Modeでは、ギターに宮澤が参加。タイトルコールから始まった曲は彼女らの 1stシングルから「インストール」。Vo&Piano 田﨑あさひと Vo.長谷川萌美の心地よいハモリが会場に響く。続いて、同じくシングルからの曲「Bitter&Sweet」では、観客のサイリウムが美しく揺れ、二人の歌声とともに会場全体でライブを創り上げていた。
ここで「Bitter & Sweet」から自己紹介。今回のテーマは一人暮らしを始めて感じたこと。田﨑が「良かったこと」としたのは、洗濯の時の洗剤を自分で選べること、長谷川が「変わったこと」としたのは掃除が好きになったこと、特に水回りで重曹を使うのにハマッているという。その答に観客は笑いと拍手で二人との会話を楽しんでいた。続いての楽曲は「恋心」。田﨑のピアノから入るバラードで、サビにつながるメロディの盛り上がりが心地よい緊張感を生み出していた。
そして宮澤を含め、それぞれがしてみたいこと、というテーマでトークコーナーへ。田﨑が今ハマッているのはプリザーブドフラワー、長谷川がやりたくて最近できていないことが色鉛筆で絵を描くこと、そして宮澤がやってみたい!としたのがアニメキャラのコスプレ。アニメの話を続ける宮澤が「あさひちゃんがヤレヤレだぜ、みたいな顔をしているのでこの辺で」と会場の笑いを誘う。ここから「Bitter & Sweet」の後半戦へ。「雨夜の月」、「Rolling Days」に観客は手拍子で応え、田﨑、長谷川の二人も、そして会場の観客もフレッシュな「Bitter & Sweet」のステージを楽しんでいた。
ここで LoVendoЯのメンバーがステージに戻り、Bitter & Sweetの二人とともに全員で「雨あがりの夜空に」。観客もノリにノッてステージを楽しんでいるところへ、一人の男性がステージに乱入。ロックな出で立ちを頑張ってしてきたというさわやか五郎の登場に、観客は笑顔でブーイング。曲が終わり、会場からの「誰?」の声にもめげず、Vo.二人どちらのバンドが仲がいいか企画(結果は引き分け)に続き、お笑いライブの告知、そして最後に背中に書いたスペシャル告知が。なんと今回の LoVendoЯツアーの追加公演が決定! 7/24 渋谷WWWでの開催、さらにその日は岡田の誕生日とのこと。その告知に観客も大きな拍手を送っていた。
後半戦を迎え、田中は「準備はいい? トバしていくよ!」と会場を煽ると、観客も負けずに腕を振り上げてそれに応える。「Rockの定義」、「人生マニアック」を含め、定番の楽曲でステージをグイグイ引っ張っていく。アップテンポな曲では魚住が髪を振り乱して華麗なソロを披露すると、宮澤もお立ち台に上がり、観客を煽りながらのソロ、田中と岡田のツインヴォーカルは会場の熱気が増すに連れ、さらにバンドサウンドに乗ってパワーを帯びていく。
そして本編最後の曲は中島卓偉の「だけどもう一度 それでももう一度」。ここで「みんなに一緒に歌って欲しいので!」と用意された歌詞を書いた大きな幕が。会場全体で練習した後、いよいよラストの曲へ。演奏が始まってその曲中、誰から指示があったけわけでもなく、観客は前方から次々とフロアに座り始め、中盤には全ての観客が座った状態となり、後方の観客もステージ全体を見渡せる状況に。タイトなバックにアグレッシブなギター、ヴォーカル二人の絶妙なハモリ、観客の声援と熱気という、これぞ LoVendoЯのライブという空気を創り出し、今回のライブは幕を閉じた。
最高潮の熱気が続く会場からは即座にアンコールのかけ声が。そして再び登場したメンバーに大きな拍手と声援。そしてアンコール1曲目はハイスピードナンバー「Stonez!!」。曲が終わるとメンバーから観客へのメッセージが。
岡田万里奈「7/24に追加公演あります! 誕生日でもあるのでとっても嬉しいです! 皆さん来てくださいね!」
魚住有希「ノリ方がわからない曲もあるけど、みんなそれぞれでノレばいいと思うよ! それがライブじゃない!」
宮澤茉凜「楽しかった。みんなのパワーを感じられたので、これからもパワーをください!」
田中れいな「最後にみんなが座り始めて、後ろの人も全部が見える状態になって、そういう皆さんの気持ちが温かいと思いました。本当にありがとう!」
そしてラストナンバーは「BINGO」。観客も全ての力を使ってステージのメンバーと一体になり、渋谷GARRET公演は幕を閉じた。
観客とともにライブを創り上げ、曲中のブレイク、メンバーの呼びかけからソロに、というきっちりとしたバンドとしての動きも様になっていた LoVendoЯ。幾度となく経験してきたツアーが、彼女たちを成長させていることは間違いない。これまでのツアーでも「バンド」を楽しんでいる彼女たちの姿があった。このツアーでは、それに加えて「バンドによって作り出すモノ」でお客さんに楽しんでもらう、ということを感じたステージであった。これからも彼女らには、LoVendoЯらしく楽しさを追い求めていって欲しい。その先には、さらなる魅力を届けられる姿に成長した彼女らがいるはずである。
Text: 大泉 繁
LoVendoЯ LIVE TOUR 2014 SprinteЯ ~Bitter&Sweet~
2014.6.7 渋谷GARRET(Bitter Mode)セットリスト
SE
01.不器用
02.Sweet Tweet
03.880円
04.思うがままを信じて
05.愛の儀式
06.イクジナシ
07.むせび泣く
08.インストール(Bitter & Sweet)
09.Bitter&Sweet(Bitter & Sweet)
10.恋心(Bitter & Sweet)
11.雨夜の月(Bitter & Sweet)
12.Rolling Days(Bitter & Sweet)
13.雨あがりの夜空に
14.この世に真実の愛が一つだけあるなら
15.Rockの定義
16.ホントノキモチ
17.人生マニアック
18.だけどもう一度 それでももう一度
Encore
01.Stonez!!
02.BINGO
LoVendoЯ
Vocal: 田中れいな
Vocal:岡田万里奈
Guitar: 魚住有希
Guitar: 宮澤茉凜
Bitter & Sweet
Vocal&Piano:田﨑あさひ
Vocal:長谷川萌美
Support
Bass: 林束紗
Drums: 小林香織
<追加公演情報>
LoVendoЯ LIVE TOUR 2014 SprinteЯ ~Bitter&Sweet~
2014年7月24日(木)
会場:渋谷WWW
開場:18:30 / 開演:19:00
チケット: \4,800(税込)
※入場時、ドリンク代別途必要
※女性エリアあり
2014年06月09日 23:40