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Caramel、ワンマンライブで「真っ向勝負」! その先に生まれたもの。




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2016年2月26日、下北沢GARDENにて Caramel 3rdワンマンライブ『生キャラメル祭vol.3~小細工なしの真っ向勝負~』が開催された。前回のワンマン時に Ba.サユキが脱退し、それから3人で活動してきたこの8ヶ月に対する一つの集大成と位置付けたこのワンマンライブ。その先にあるものが生まれた、その模様をレポートする。

メンバーとファンがその期待と気合を真っ向からぶつけ合うであろう、このワンマンライブ。どんな展開をみせるのだろう、と思っていると、既に開演前から荒ぶっている MOHAYA Caramel(ライブを共に作る Caramelのお客さん。フロア担当)。フロア中でハイタッチを始め、「行くぞー! かかって来いよー!」と先行して会場をあたためる。

そんな MOHAYA Caramelが会場を十二分にあたためたところで、いよいよ開演。大歓声の中、静かにステージに立つ 3人。第一声を聴き逃すまいと、先ほどとは打って変わってピーンと張りつめた空気の中で、Vo.ルミがアカペラで歌い始める。幕開けは DREAMS COME TRUEの「決戦は金曜日」。静まり返った会場に、ルミの感情を込めた歌声が会場全体に響き渡り、伸びやかなロングトーンと共にモモがカウントを入れる。

「ここにいるのは全員 MOHAYA Caramelってことでいいんだよね!」

「全力で行くぞーーー!!」

と、そのまま「tkmkセンセーション」へ。ルミ、モモ、ユウミがその全力スイッチをオンにし、一気に爆発する会場。Caramelの演奏に合わせ、初っ端からタオルを回しながら会場を回り始める MOHAYA Caramel。声援に手拍子、腕を振り上げ、キメでの掛け合い、いつものように Caramelと共にライブを作っていく。そこにいる全員の期待と高ぶりが爆発し、いきなりのトップギア、トップスピードのまま、最初で最後のMCまでノンストップ怒涛の 9曲連続。会場が一気にCaramelワールドへ。これが Caramelのワンマンライブである。この日の Caramelは、特別な雰囲気を身にまとっていた。そして MOHAYA Caramelのこの日の結束も特別なものであった。フロア担当としての誇りを胸に、この日の成功を共に作り上げようとしていた。


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01. 決戦は金曜日(DREAMS COME TRUE)アカペラ
02. tkmkセンセーション
03. スナイパーガールZ
04. Tailwind
05. 君の知らない物語(※カバー)
06. MissYou&LoveYou
07. PAPA&MAMA
08. 月下のナミダ
09. Lovers Moment

「Lovers Moment」の後に、最初で最後のMC。

「あなたたちー!! ライブハウスでの精神年齢19歳
 ”絶対!盛り上げ宣言” もはキャラ(MOHAYA Caramel)です!!」

「今日もウルセーぞー! YO! YO!! YO!!!」

と、自分達のワンマンにも関わらず、普段の Caramelの自己紹介をもじり、屈折した愛情表現で MOHAYA Caramelを讃える Caramel。

突然の嬉しいサプライズに MOHAYA Caramelも乗り切れず、そこに間髪を入れずルミが

「ちょっとーーーー、
 盛り上げ上手のあなた達なら一度でできると思ったのに・・・(笑)」

と突っ込む。そんな温かい雰囲気ではじまったMC。この日は普段のライブでは決して話す事のない苦悩や葛藤、そしてなぜ今ステージに立っているのかを噓偽りのない自分の言葉でメンバーそれぞれが語った。

来る日も来る日もステージに立ち、彼女達の年間のライブ本数は100本をゆうに超える。そこでは常に笑顔で全力のライブを見せ、自らを「ややウケバンド」と称し、微笑ましい笑いを提供してきた彼女達は、普段のライブで決してネガティブな感情を見せることはない。それは、彼女達なりのルールなのであろう。そんな彼女達は、「辛い」を連発して共感を得ようとするような軟弱なバンドではない。しかし、この日はMCでも「全てをステージでさらけ出す」彼女達なりの「真っ向勝負」であった。

ルミが最後に「これから Caramelをどうしたいかって聞かれたら、私がそうであるように、ここにいる皆にとっても、Caramelのライブでは全てをさらけ出せる、そんな場所にしたいと思っています。これからも全力でやっていくので、皆さんよろしくお願いします!」
とMCを締めくくる。

普段は聞けないそれぞれの心境、想いを聞き、大歓声と拍手で受け止める MOHAYA Caramel。そして受け止めてくれたことに、深々と頭を下げる Caramel。ここも会場が一つになった瞬間だった。それぞれのMCの間に、この日初披露の新しい衣装(黒キャラメル)に身を包み直し、ルミが一言。

「ここからが本当の戦いだから、全力でかかってこいよーーー!!」

そして後半戦の幕開けは「君に恋愛chu-☆」で切って落とされる。後半戦は Caramelロックナンバーの 6曲連続でこの日を一気に締めくくりにかかる。


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10. 君に恋愛chu-☆
11. 新曲(タイトル未定)
12. ラブストーリー
13. 恋愛少女
14. 恋愛少女2
15. ブラララビュー(仮)

会場が揺れんばかりの歓声で応える MOHAYA Caramel。このアドレナリンの出方、終わったら全員倒れること間違い無し。そしていよいよラスト「ブラララビュー(仮)」のイントロが始まる。

「さぁみんな、ラスト行くぞ! 悔い無いように帰れよーー!!」
「踊れっーーーーー!!」



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狂ったように(褒め言葉です)踊り、歌いだす MOHAYA Caramel。ここで最後の力を使い切ろうと全力モードに入る。が、それは大きな間違いであったことが後になってわかるのである。終盤ルミが語り掛ける。

「私は今日ここに 3人で立って、3人でやってきてよかったなって思ってます!
 ほんとにみんなありがとう! これからもよろしくねーーー!!」

そして最後の熱狂を作り出すステージとフロア。ラストの曲が終わり、「ほんとにありがとうございましたー!」と手を振るルミ。それに応える会場。ルミとユウミはギターをステージに置き、前に出てくる。

が・・・・・・・・・・・・・

モモが出てくるのが遅い。
と思った瞬間、なぜか恐る恐るモモがカウントを打ち始める。会場に流れる聴いたことのあるシンセ音。耳を疑うも、瞬時にそれを聴いて慌ててギターを持ち直すルミとユウミ。誰もが誤ってオケが出てしまったのかと思ったが、始まってしまった「ブラララビュー(仮)」。最初の 1声を合わせるのが精一杯だったが、最初の 1声を合わせるやいなや、一気に全力演奏のCaramel。そして大歓声を上げる MOHAYA Caramel。ルミがこの日 2回目となる「ブラララビュー(仮)」の曲締めで「ラストーー!」と叫び、再び全力で飛び跳ねるフロア。全力テンションのまま曲はアウトロへ・・・
Caramel、MOHAYA Caramel そこにいる全ての者の脳裏に「tkmk爆女祭vol.1 初日」の出来事がよぎる。誰もが半信半疑。曲が終わった瞬間、何とも言えない空気が走る。

そこに再びカウントが。
3回目、そして 4回目、会場全員の本気の「ブラララビュー(仮)」が続く。Caramel、MOHAYA Caramelの全員が 1曲、1曲を本気で終わらせるべく、全力の「ブラララビュー(仮)」を奏でる。そして「これで終わらせてやる」とばかりに、モモは必死の締めのかき回しを。

しかし、5回目のカウント。
「あー、今日はもう終わらないんだ」とそこにいる一人一人が頭のネジを外していく。徐々に壊れてくる会場。ここまでくると精神力勝負の様相。同じ曲なのに、毎回毎回が、その日の最高到達点を超えていく。

6回目のカウント。
会場全体での全力演奏は変わらない。が、言葉では表せない何かが変わった。

7回目のカウント。
後半の全身全霊の 5曲連続演奏が続いた後からの「ブラララビュー(仮)」7回連続演奏。今年5月、30分間「ブラララビュー(仮)」を 6回連続で演奏し、そこにいた全ての者が灰になった「tkmk爆女祭vol.1」を超えた。そう、「tkmk爆女祭vol.1」を超えたのだ。これが彼女達が MOHAYA Caramelと共に作り上げた 8ヶ月間だったのであろう。


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「ありがとうございましたーーー!!」

終わった。
会場にいる全ての者を熱狂させ、これだけの熱量を作り出した Caramel。もはやクラスを超えた存在になりつつある。壁を超え、大きくなっていくバンドは、きっとこういう小さな奇跡を積み上げていくのだろう。そんなことを想わせる景色が、そこにはあった。

こうして MOHAYA Caramelと共に奇跡のワンマンライブを作り上げた Caramelはステージを去った。「真っ向勝負を戦い抜いた」。誰もがそう感じたはずである。そんな状況にも関わらず、鳴り止まないアンコール。普段のライブでは Caramelはアンコールをしない。それを知っているにも関わらずの MOHAYA Caramel。この状況は、MOHAYA Caramelに拍手である。

「私たちにもう曲がないってわかってるのに、なんでアンコールするの(笑)!」

と、既にオリジナル楽曲をやりきってる Caramelが登場。もう、どっちもどっちである。

「曲は全てやりました。だから、曲はもうないんですけど、
 前回のワンマン同様、勝手に新曲やっちゃおうぜーーー!!」

と壊れている。が、MOHAYA Caramelも壊れているので、壊れていることが誰もわからない。

「実はこの曲、届いたばっかりで、だからと言って間違えても許してねって訳じゃなくて・・・ 構成もアレンジも歌詞も変わるから、このバージョンでやるのはこの日が最初で最後です」

と、この日のライブを共有した全ての人への感謝を込めて、持っている全てを出し切るために未完成の曲をやるのであろう。90分近いライブの後にも関わらず、初めての曲でなぜかノリが完璧な MOHAYA Caramel。やはりこちらも全力で応える気持ちの現れなのであろう。ステージ、フロア共に本当に最後の最後の力を振り絞り、楽しみ、絶叫し、全ての演奏を終えた。 ついにライブが終わった。


と思いきや・・・・・・・・

ここで SEが始まり、恒例の(?)ワルイ大人の時間が始まった。「小細工無しって言ったじゃーん」と崩れ落ちる 3人。そしてスクリーンに映し出された内容は・・・


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Caramel結成日記念企画
『焦キャラメル祭vol.2』~炎の4回回し 一体、誰と戦ってんだ~
ゲストボーカル:彩姫(BAND-MAID®)、もんてろ(絶叫する60度)、れな(がんばれ!Victory)のサプライズ発表となった(6/25@渋谷DeSeo)。

そこに Caramelのハイクオリティな楽曲を手掛ける作家陣が参加するという豪華なライブ。詳細は後日発表とのこと。
(余談ではあるが、ゲストを紹介する際のPVに向かって、全力で「オイオイ」を始める愛すべき MOHAYA Caramelの姿がそこにはあった。この人達はもう・・・(以下略。褒め言葉です))

一日に4回、朝から晩までライブをやる、という企画の発表、それを受けてルミは覚悟を決めて会場に向かって叫ぶ。

「やってやろうじゃねーかーーー!!」

「うおーーーー!」 と、やはりそこに大歓声。

最後に 3人は深々とフロアに向かって頭を下げ、ステージを去った。こうして Caramel 3rdワンマンライブは幕を閉じた。凄まじいライブであった。楽曲、演奏、歌唱で今持っている全てを出して勝負した Caramel、そしてフロア担当としての役割をきっちりと果たした MOHAYA Caramel。これまで様々な試練を乗り越え、経験を積み、悩みに悩んでたどり着いた場所。これからのさらなる進化と成長を心から願う。そしてそれは確実に達成できるはずである。


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本レポートを書いている最中、Caramelと MOHAYA Caramel、どちらが主役なのか分からなくなる瞬間が何度もあった。ともすると、Caramelのレポートではなく、MOHAYA Caramelのレポートになっているのである。が、これが Caramelのライブなのである。それでいいじゃないか。ステージとフロアが相乗効果を生み出す、これが本当の「ライブ」なのだから。最後に、今回のワンマンを終えた Caramelと MOHAYA Caramelに次の言葉を贈りたいと思う。


「今日のライブを超えろ!」



Text: MOHAYA 大泉 繁





Caramel 3rdワンマンライブ
『生キャラメル祭vol.3~小細工なしの真っ向勝負~』
2016年2月26日 下北沢GARDEN

01. 決戦は金曜日(DREAMS COME TRUE)アカペラ(※カバー)
02. tkmkセンセーション
03. スナイパーガールZ
04. Tailwind
05. 君の知らない物語(※カバー)
06. MissYou&LoveYou
07. PAPA&MAMA
08. 月下のナミダ
09. Lovers Moment
-MC-
10. 君に恋愛chu-☆
11. 新曲(タイトル未定)
12. ラブストーリー
13. 恋愛少女
14. 恋愛少女2
15. ブラララビュー(仮)
16. ブラララビュー
17. ブラララビュー
18. ブラララビュー
19. ブラララビュー
20. ブラララビュー
21. ブラララビュー
Encore
01. Overmind(仮)



Caramel オフィシャルTwitter
https://twitter.com/caramel_149cm



2016年03月08日 00:15