「叫べ!爆女祭 Vol.2」 3日目!! まさに「情熱」に包まれた熱い一夜!!
3日目に突入し、アーティストも観客たちもいい感じで「爆女祭」ムードを楽しんでいる。昨年5月と11月に一週間ぶっ通しで行われた「tkmk爆女祭」。「Vol.0&Vol.1」に続き通算3回目となる今回は、CREAが主催者となり一週間全日程に出場。「叫べ!爆女祭 Vol.2」と題し、15日(日)まで一週間連続で目黒鹿鳴館を舞台に開催。3日目となった5月11日(水)のイベントには、がんばれ!Victory/CASPA/しなまゆ/みならいモンスター/CREAの計5組が出場。熱狂を、ここに再現!!お伝えしよう。
みならいモンスター
及川3人姉妹によるみならいモンスター、その事実だけで期待に胸がドキドキ。そんなみならいモンスターのライブは『恋のムード』からスタート。ほどよく肩の力が抜けてる歌声と演奏だ。気負いのない、むしろ、シュワッときつい炭酸が抜けた直後な、緩ーい感じの歌や演奏に触れていた気分。まだまだ手元のおぼつかない、でも実直にライブに向かう姿勢が青春してるじゃない。 一つ一つの音色を確かめるようにゆったり優しく奏でたのは、バラードの『夜』。繊細であるにも関わらず、その弱さが歌に切ない色を塗り上げていた。何より、ベースがメロディーを描いてゆく様が新鮮じゃない?。場内では、誰もが3人の演奏に聞き惚れていた。それぐらい響き渡る歌声と言葉を追いかけたかった気分だった。 タイトなリズムの上でポップなビートが心地好く駆けだした。『マリ』に触れながら、タオルを振りまわしはしゃいでゆく観客たち。騒ぐよりも、膝を屈伸させながら楽しく演奏に身をゆだねている。最後に奏でた『HAPPY END』まで、みならいモンスターはピュアな熱を場内に振りまきながら、フレッシュな青春という風景を胸に焼き付けてくれた。
しなまゆ
楽曲は爽やかなのに、ヴォーカルのモリユイの気合いがなんてパワフルにロックしてるんだろう。身体をウキウキ揺らす演奏の上で、伸びのある歌声を自由奔放にはべらせてゆく。タイトル通り、『サタデーフライト』が気持ちに翼を与えてくれる。まさに、4人と一緒に羽ばたきたい気分だ。 軽やかに、ファンキーに弾けた演奏が優しく刺激を与えだした。ソウルフレイバーをまぶしたポップな『恋をしている目をしている』が、身体も気持ちも横揺れさせる。その歌声は、触れた人たちを笑顔に変えていた。アーバンソウル/ファンキーな演奏が、ゆったり身体をシェイクさせだした。モリユイのパワーにあふれたソウルフルな歌声が印象的な『ダンス社会人』が、この会場をダンスフロアーに塗り変えていた。途中、観客たちとの声を交わし合う風景も登場。爽やかなダンスホップも、「爆女祭」においては素敵な刺激だ。 パワフルな演奏が炸裂。駆けだしたビートに飛び乗り、身体を大きく弾ませる嬉しい熱を『Bambi』が届けた。その勢いに刺激され、観客たちも拳高く掲げ、舞台上へ想いを返してゆく。それがしなまゆへ対するリスペクトだと伝えるように。最後の『チャイニーカンフーセンセーション』でも、しなまゆは挑発的な演奏で観客たちの気持ちをガンガンに上げていた。「ウッハッ」の掛け声飛び出す、ここは闘いの場?!。いや、一緒にはしゃぐことへの興奮と絶頂を感じてゆく熱いダンスフロアーだ。
CASPA
轟くドラムビートに合わせ、絶叫と一緒に天高く突き上がる無数の拳。光をたっぷり注ぎながら『Beautiful Dreamer』が走り出した。彼女たちが与えてくれたのは眩しい輝きだ。その眩しさに拳振り上げ向かっていきたい。そうすることが、夢中という関係を生み出していけるんだもの。 CASPAの音楽が届けたのは、カラッとしたエナジー。ネガティブな要素なんかすべて蹴散らし、ただただ沸き上がる気持ちのままにはしゃげる眩ゆいパワー。『The End Of The World』に触れながら、みんな熱狂という輝きへ夢中になっていた。 手拍子を合図に、『Sally』がエンジン唸らせ感情の速度をさらに上げだした。CASPAの演奏には余計な混じり気がない。つねに全力でピュアな情熱をぶつけてゆく。この実直なエネルギーが、そのままライブに投影されていた。昂った熱を持続させるどころか、さらにガソリンを注ぎながらCASPAは光に向かって走り続けていく。『Good-Bye Sayonara』をパートナーに、誰もが4人に拳のエールを送っていた。 「音楽ってどんなに凹んでても元気になれる不思議な力があります。ここでは一緒に声を張り上げ、一緒に音楽を感じあいたいです」。熱い手拍子に乗せ、Miyuが沸き上がる想いのままに歌いあげた。気持ちが昂りだす。駆けだした『歌をうたえば』に大勢の人たちが身を任せ、彼女たちと一緒に、ほとばしる情熱を全力でぶつけあっていた。熱い握手を交わすのは直接触れ合うだけじゃない。音楽を通してだって、握手どころか抱擁だって感じあえる。そんな気持ちをCASPAは教えてくれた、音楽を通して一つになれる楽しさと無垢な心の色を。
CREA
3日目となるライブも、CREAは最初から鋭い眼光を客席に突き付けては、叫び合う関係を求めていた。今宵は、『REASON』が「叫ぶ」ための感情のアクセルを吹かせる役目だ。最高の瞬間をド頭から描きだすことを互いに強く求め合うように、Nakiも観客たちも全力で雄叫びを上げていく。それが、ここでは当たり前に産まれる行為であるように。 震わせた声を場内に響かせた。Nakiのアカペラからの幕開け。「あの子は悪女」、その言葉を合図に『悪女なあの子』がスタート。客席へ手を伸ばしながら、熱狂をつかむように歌うNaki。メガホンを使ったパートでは、挑発的な姿勢も見せていた。 今日の、Aikoの眼光はやけに鋭いじゃないか。唸るドライブビート。重くファンキーに揺れる『Flap×Slap!』が、感情の奥底から熱した感情を引きずり出そうとしてゆく。ただ騒ぐんじゃない、挑む姿勢で相手を丸ごと飲み込んでやる、そんな気迫を持ってCREAはライブへ挑んでいた。炸裂するMikuのドラムビートにHirokaの激烈なペースプレイ。「飛び立てるはずさ」。その言葉へ導かれるように、大勢の人たちが天高く手を振りかざし跳ね続けていた。 この日は『ダリア』がブレイクの引き金となった。誰もがタオル振りまわし、カラッと駆けだした演奏に飛び乗り、理性の境界線を一気に飛び越えだした。誰もが叫びながらも笑顔に包まれてゆく。 「みんなの力がないとムーブメントなんか起こせません。全力で一つになろう!」。最後にCREAは『GO+AHEAD』を突き付け、Nakiは身体前のめりに、騒ぐ観客たちへ、もっともっとと闘いを挑んでいた。誰もが野生に戻り、心に隠し持っていた野獣を呼び起こしていた。それでこそ、「爆女祭」フリークたちが求める祭が描き出さるってなもの。会場中の人たちが肩を組み絶叫しあう姿へ、明日に期待を抱かせる革命の光を感じさせられた。 通常のイベントライブだったら十分満点の出来だろう。でも、ここは「爆女祭」の場。CREAならまだまだ覚醒出来るはず。終盤のみならず、最初から会場中を爆裂した空気に包んで欲しい。そんな期待も最後に記そうか。
がんばれ!Victory
『青春!ヒーロー』の演奏に、感情を抑えきれないくらい熱く熱く火照りだした。爽やかな楽曲なのに、なんて今夜は挑発的なパワーを持って響いてくるんだろう。観客たちのエールを送る気合いもハンパじゃない。何かが起きそうな嬉しい予感を覚えさせる始まりだ。メンバーの気合いも凄まじい。ヤバいぞ、今宵のがんばれ!Victoryは。爽やかに駆けだした『WONDER JOURNEY』。でも、その演奏には情熱という魂がほとばしっていた。こんな挑発的ながんばれ!Victoryも珍しい?!。むしろ、嬉しいくらいにこちらの情熱も掻き立てられてゆく。今日のがんばれ!Victoryの背番号は、まさに情熱と青春だ!! 青春の息吹を呼び起こしたのが『青春ライフポップ』。今夜の文稀は喉の調子がいま一つだったが、そのマイナス分をカバーするだけの5人が一体化した熱を持って彼女たちはせまっていた。たくさんの野太く熱いエールを全身に受けながら。勢いづいた、いや、弾け飛んだ演奏に飛び乗り届けたのが、『ラリラリラ』。会場中の人たちが、熱い拳と雄叫びを舞台上へぶつけてゆく。もちろん舞台上の5人も、しっかり笑顔で受け止めていた。むしろそれが、がんばれ!Victoryらしいスタイルだ。 止まない熱狂の声を受け、今回初のアンコールを実施。最後はやはりこの曲、『KGSD』だ。場内中に響き渡った♪KGSD♪の絶叫。メンバーらと観客たちが熱狂のエールを交わしながら、ガンガン魂が上がり続けてゆく。ひと際大きな歓声が、この祭りにはとても似合う。楽しくはしゃぎ倒す宴の風景をがんばれ!Victoryもしっかり描きながら、3日目の「爆女祭」も祭り上がっていった。
「叫べ!爆女祭 Vol.2、日目の出演者は…。
4日日となる12日(木)のイベントに出場するのが、Split BoB/Quintet Queen Quest/CREA/爆女祭スペシャルコラボバンド(3組)。今回はスペシャルな一夜になりそうだ。
PHOTO:山下弘毅
TEXT:長澤智典
「叫べ!爆女祭 Vol.2
http://www.bakuonsai.com/
CREA
http://crea-music.com/pc/
がんばれ!Victory
https://ganbare-victory.com/
CASPA
http://www.caspa-band.com/
しなまゆ
http://shinamayu.com/
みならいモンスター
http://fbgqx631.wix.com/minarai-monster
―セットリスト―
みならいモンスター
『恋のムード』
『夜』
『マリ』
『HAPPY END』
しなまゆ
『サタデーフライト』
『恋をしている目をしている』
『ダンス社会人』
『Bambi』
『チャイニーカンフーセンセーション』
CASPA
『Beautiful Dreamer』
『The End Of The World』
『Sally』
『Good-Bye Sayonara』
『歌をうたえば』
CREA
『REASON』
『悪女なあの子』
『Flap×Slap!』
『ダリア』
『GO+AHEAD』
がんばれ!Victory
『青春!ヒーロー』
『WONDER JOURNEY』
『青春ライフポップ』
『ラリラリラ』
『KGSD』