「tkmk 爆女祭」、三日目速報レポート!

一週間連続イベント「tkmk 爆女祭 vol.0~渋谷編~」も 3日目に突入した。出演者、観客ともに日を追うごとに何かが形作られていく、そんな予感さえした日であった。

この日のトップバッターは「SORAMIMI」。精力的にライブを続けている彼女らの印象は笑顔と音数。満面の笑みで手数の多いフィルやオカズを繰り広げる Dr.tmtm、ハードなギターをかぶせる Gt.UNI、さらに笑顔で重低音を絡め、リズムを作る Ba.Juna、そしてさらにさらに笑顔で華麗な仕草を魅せ、フロントマンとしての素晴らしいステージングだった Vo.YAKA。ハードな演奏であるにも関わらず、メンバーの笑顔が何とも言えないギャップを作り出し、「SORAMIMI」の世界を形作っている。観客も冒頭から腕を振り上げ、あっという間に会場の温度は急上昇、熱気が充満していくライブ会場。トップバッターの役割は十二分に果たした「SORAMIMI」であった。

二番手は逢瀬アキラ。2.5次元アーティストの異名を誇り、多彩な側面を見せる奥深さも彼女の魅力である。「赤い彗星軍」のハッピと赤いサイリウムを持ったファン達が、アキラの歌声に合わせて力いっぱいアキラに声援を贈る。ダンサーをしたがえ、華やかな歌声とバリエーションに富んだ楽曲を披露して会場を赤色に染めていくアキラと観客達。6/21には待望の 1stアルバムを発売、6/6にはレコ発ライヴとノリにノッている彼女である。最近の逢瀬アキラのライブは、このステージと観客の、さらには観客同士のコミュニケーションが形となり、アキラ本人も、そして観客も文字通り「一緒にライブを楽しむ」というライブの真骨頂の楽しさを身体いっぱいに表現していた。華やかな楽曲で会場全体で楽しんだ後、最後にアキラからのメッセージソング「冷たい夜に」をしっとりと歌い上げ、赤い彗星軍との楽しい時間を終えた。

三番手は、のどじまんで優勝、歌ウマ外国人として知られるダイアナガーネット。「NARUTO-ナルト-疾風伝」のエンディングテーマに抜擢されたアニメ好きなアメリカ人である。ギター、キーボードを擁して初めてというライブハウスでの歌唱、日本語の発音は完璧、しして見事な高音の伸び。とまどいもありつつも本当に楽しそうな彼女のステージに、観客も声を上げ、腕を振り上げて応える。「こういうところでやるのは初めてで、でも、すごく楽しい!」 J-POPやアニメの主題歌を中心に、誰もが知る曲を観客と一緒に楽しむ彼女。最後に彼女のオリジナルである「Spinning World」を熱唱し、もっともっとやっていきたい、ダイアナは初のライブでそんな言葉を残した。

四番手は主催「Caramel」。3日連続の登場である。3日目とは言え、彼女たちのステージは常に全力。Dr. モモが作り出す一つ一つのリズムの上に、Ba. サユキのウネリのあるベースが絡む。Gt. ユウミは髪を振り乱しながらメロディを乗せ、快感中枢を直撃する圧倒的な伸びを魅せる Vo. ルミの歌声を乗せて、Caramelの楽曲を完成させる。Caramelのステージは、彼女たちの思いと熱意が詰まった瞬間の連続である。それは確実に観客に届いているはず。この日は「3日目にして初めて自己紹介をします!」と嬉しそうに話すルミ。このイベントに賭ける想いがヒシヒシと伝わってくる。この日はカバー曲をはさみながら、静、動、両方の楽曲を披露してくれた Caramel。明日以降、どんな Caramelを見ることができるのか、本当に楽しみである。ちなみに筆者が本日、サユキの笑顔にノックアウトされたのは内緒である。

そして本日のトリは「CherryHearts」。実は今日の出演者の中で、外見、衣装的には普通のガールズバンドに見えた・・・のは一瞬。鳴り響いたのは、この日最高に歪んでいたディストーション・ギター。ここで会場の熱は一気にアップ。Gt.椎名りえ、Gt.早川満里奈のハードなギターサウンド、アクレッシブなベースラインを披露する Ba.白石梨衣菜。このハードな演奏に乗せて Vo.笹宮千穂が歌い上げるボーカルがポップかつメロディアスな歌声。ここでも彼女たちらしいギャップによる魅力が炸裂していた。バンド感はさすがの一言。ストレートなステージングに観客も力の限り応え、会場は「CherryHearts」一色に染まる。最後を名残惜しむように出演者、観客がイベントの終わりを迎え、昨日と同じく、笑顔で帰路に観客の顔が印象的であった。

明日 4日目は、ザ・ヒーナキャット、THE LEAPS、Hysteric Lolita、Bitter & Sweet、Caramelの 5組が登場する。火がついてきたように思えるこのイベントへの参加はまだまだ可能。迷っているなら見るべきである。実は迷っていなくても見るべきイベントであることを断言しよう。

Text: 大泉 繁
Photo: 山下弘毅

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