「叫べ!爆女祭vol.2」5日目、爆女祭フロアの意地を見た!

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叫べ!爆女祭vol.2も 5日目、昨日までも数々の熱狂と混乱と混沌を生み出してきた爆女祭。5日目はどんなステージが、そしてフロアが見られるのか。こちらは私的叙情的な MROCKS9編。日が進むに連れて文章が壊れてきているので、その旨をご了承の上でお読みいただきたい。公式レポートは長澤氏のオフィシャルレポートをぜひお読みいただきたい。

5日目のトップバッターは「CREA」。そう、この日 CREAは 2ステージのライブをこなすのである。登場早々に Vo.Nakiが煽る。「今日も楽しい祭りが始まるぞー!!」 まずはリズムに合わせて声出し&腕上げの練習から。観客も勝手知ったるアクションで自分達でどんどんとその温度を高めていく。1曲目は「ReBORN」。今日は心なしかザクザクしたサウンドで臨んでいる CREA。さて、今回は Ba.Hiroka に視点を合わせてみよう。足を軽く開き、どんな体制にも耐えられる準備をしながら、頭を振りながら重低音を奏でるその姿は、名実共にロック・ベーシストの風格。Hirokaのベースサウンドはアタックが強めの乾いたセッティングで、スラップの時にもその音色でサウンドに華を添えている。とにかくじっとせずに身体を振り、頭を振って演奏するその姿が、ステージの躍動感を明らかに高めている。大きく頭を振った時に見られる Hirokaのソニック化はいつも見逃せない。2曲目は「リフレイン」。ボーカルの裏でメインリフを弾き続け、繰り返すことによって生まれるグルーヴがまた気持ちいい(マニアックですみません)。この日の開演時には、正直観客はまだ少なかったが、Vo.Nakiはそれを逆手に取り、「空いてるスペース使って暴れようぜーー!!」と煽り、調子に乗った(褒め言葉です)観客はフロアを駆け回り始める。3曲目は「REASON」。この曲では、ギターのブレイク中に響くベースの音が心地良く、コーラスを入れながら曲中も動き回る Hiroka。開放弦を弾く時に左手をスッと下げる仕草がまたたまらない(単に筆者の好み)。宙にピックを投げ上げると、次の曲は「Flip×Slap!」。スラップの乾いたサウンドが会場を包む。観客も参加するメインのコーラスを Hirokaも歌い、会場とのシンクロ感を打ち出していく。そしてお待ちかね、ベースソロパートである。中央で頭を振りながらスラップを叩き続ける Hiroka。裏の Mikuのダブルバスも超気持ちいい。ラスト「GO MY WAY!」。再度ピックに持ち替えてメインコーラスを入れながら、ソリッドなベースを動きながら、頭を振りながら奏で続ける。正直まだ人数は少なかったフロアだが、そこには汗びっしょりになって燃え続ける、あの爆女祭の観客が確かに存在していた。これだけの人数であの空気を作り出せる爆女祭のフロア。ほんとにスゴイです。あなた達。

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2番手は「2&」。中央に一人立ち、前のめりになって歌い始める Saki。1曲目は「限界圧縮人形」。人形を模したアクションを軸に、激しいダンスを踊りながら歌い続ける。そしてバックのサウンドがやはり極悪レベルの重低音をフロアに響かせていた。その爆音の中、基本ニコリともせずに歌い、舞い続ける彼女だが、その眼差しには明らかな彼女の気迫と覚悟が、ほとばしるように見てとれた。この曲の途中、スローモーションを模したアクションが見事で観客の目を奪っていた(筆者も釘づけ)。2曲目は「ネガポジmonster」。この曲に入ると、フロアは声を出し、腕を上げ始める。彼女のアクションに合わせ、手をつないで全員が手をブラブラさせるという、これまで見たことのないフロアを作り出す。3曲目は「未来を」。アグレッシブにダンスをしながら歌い続ける彼女。たった一人でこのステージを作り上げることはそう簡単なことではない。でも彼女は完璧に「2&」の世界を作り出し、グイグイとフロアを引っ張っていた。髪の毛の動きすら計算に入れているのではないかと思うくらい美しい彼女のダンス。その彼女の気迫と攻めにどんどん熱気を増していく会場。手拍子、声出し、腕上げはもちろん、要所でのコールも忘れない。静寂の中で一言「リアル。」とつぶやいて始まった「リアル」に、一気に反応する観客が見事であった。腕を振りながら叫ぶように歌う彼女に、会場も全力で彼女に向かっていた。バック転を繰り広げながらステージを作っていく Saki。ラストは「間違いダラけ」。アコギのリズムに乗って切々とメッセージを叫び続け、リズムに入ると会場は爆発。彼女の描く世界が会場中に広がっていく。この様は圧巻だった。「それでは以上」ここから観客も一緒に「2&でしたー!」で彼女のステージは終了した。たった一人でこれだけのステージを作り上げる Saki。本当に見事だった。歌唱、ダンス、アクション、全てが見事なパフォーマンス。そして何より、何よりも、彼女の発する気迫と迫力がフロアを、そして筆者を動かしていたことは間違いない。

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そしてわずかなインターバルを経て、3番手に登場したのは「FRUITPOCHETTE」。笑顔で登場した彼女は冒頭からフロアを煽り始める。フロアはいつからでも何でも来い状態なわけなので、即座に反応して声を合わせる。1曲目は「暴虐PARASITE」。楽曲に合わせた掛け声とアクションを完璧にこなすフロア。歌いながら会場を見て笑顔になる彼女がとてもキュートである。彼女がステージでキレのあるダンスを繰り広げると、フロアは・・・ああ、やってますね(褒め言葉です)の状態。彼女の楽曲も基本、重低音が極悪である。フロアは全身に響くその重低音に導かれるようにアガっていく。「灼熱Drop」に入っても彼女のアグレッシブなダンス、アクションは途切れることがない。相当な運動量、そう、フロアも同じである。続いて「蒼天Paradox」。同じくすぐに燃え始めて身体を動かすフロア。ここでも鳴り響く重低音と彼女の澄んだ歌声に全力で着いていき、曲中ずっと燃え続けるフロア。ここまででも相当な時間、身体を動かし続けているはずである。そこに彼女からの問いかけが。「まだまだ踊り足りないんじゃないですか!」 「ウオーーーーーイ!!」 そ、そうなんですか、あれだけ動いてたのに(褒め言葉です)。そして「饒舌DieOut」に入っても、彼女のダンスも、フロアのアクション、コールも全く途切れずにライブは続いていく。その熱量のまま、休むことなくラスト「幻惑 -CHOCOLATEBITS-」へとなだれ込む。この展開は本当に全くの休み無しである。それでもハードなダンスをしながら歌う彼女の笑顔は変わらない。パフォーマーとしての彼女のスタミナには脱帽である。全ての楽曲を終え、「ありがとうございました! FRUITPOCHETTEでした!」に大きな拍手と歓声を送り、彼女のステージは終了した。

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トリ前の登場は「ザ・ヒーナキャット」。独特な世界観を描く彼女達のステージは幻想的。1曲目は「あの日カラ」。ウネウネと絡むギターとベース、そして歌謡ロックを彷彿とさせるメロディを力強く歌う。Gt.ひーちゃんの、実は非常に複雑なフレージングに耳を奪われると同時に、印象的なメロディと歌声に聞き惚れる。Ba.ひなのこちらも複雑なフレージングを使って楽曲を作り上げている。演奏が始まるや否や、声を上げ始めるフロア。早い、早いなやっぱり。2曲目は「ナツコイハマルヤ」、こちらもお馴染みの曲である。観客は身体を動かしながら「キラッキラ」のアクションを全員が披露する。屈強な男子がやる「キラッキラ」も・・・いや、良かったです(褒め言葉です)。そして、ザ・ヒーナキャット恒例のご案内アナウンス。「体力は残っていますか?」に「ウェーーーイ!!」。ハイ、元気・・・ですよね(褒め言葉です)。ひーちゃんがキーボードを奏でる「ごきげん鳥」。この曲では珍しく、フロアの観客がじっくりと彼女達の演奏と世界に身を置き、じっくりとステージを見ていた。そして終わると静かに綺麗に拍手をする観客。やればできるじゃないですか!(褒め言葉です) しかし、次の曲「夢中毒」のイントロが流れると静けさは一変。2人のアクションを真似て楽しんだ後は、ああ、もうダメです。いつものフロアにどんどんなっていく。独特なフレージングのギターソロに、集まって手を上げる観客。おまけにメインボーカルをフロアが歌ってしまうというオマケ付き。声を出し続けた後、「恋がしたい」のイントロが始まると、もうダメ。ダメです(褒め言葉です)。タオルを回しながら、爆女祭ノリで腕を突き上げ始めるフロア。この曲のギター、ベースのフレージングとアンサンブルは非常に美しい、かつベースソロ、ギターソロも見所いっぱいなので・・・フロアで暴れている皆さんも見てみると楽しい・・・ですよ(褒め言葉です)。そして彼女達のステージはラスト「あげは」へ。幻想的なギターソロで始まったこの曲、フロアはまたじっくりとステージに見入っていた。後半に向けて盛り上がっていくこの曲と彼女達の世界に、観客は酔いしれていた。そして、最後の告知アナウンスBGMにも「エエーーイ!」と声を上げていたあなた達。さすがです。

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そして今日のトリは 2ステージ目の「CREA」。爆女祭Tシャツで揃えたメンバー、一発目に「GO+AHEAD」を持ってきた。フロアはというと、これで最後だと言わんばかりに全力で飛び跳ね&「ウォイウォイ」。ライブが終わった後の観客の様子はわからないが、あなた達、体力無尽蔵ですか。さて、今回は Gt.Aikoに視点を合わせて見てみよう。Hirokaがステップを踏みながら動き回るのに対して、定位置で黙々と演奏する Aiko。ソロで前に出て、クールな表情でギターを高く上げる。バッキングでは左足でリズムを取りながら、太いサウンドで CREAの楽曲を形作っていくクール Aiko。この日の観客は決して多くないのだが、全員で肩を組んでヘドバンを始めると、一気にあの空気を出すことのできるこのパワーは何なんだろう。Aikoは曲終わりのロングトーンにエフェクトを踏み、フィードバックをかけて次の曲「新曲タイトル未定」へとつなぐ。開放弦を使ったメインリフを微動だにせず弾く Aiko。そして全員が前に出て観客と対峙する。ロックギタリストの王道とも言えるアクション、カッコいいな・・・ 後半サビでは Hirokaと共にコーラスを入れる Aiko。次に「ダリア」。ステージ後方でリズムを刻む Aiko。バッキングから前に出てきた Aikoに、Nakiが近づいて目をやると、Aikoはニコリと Nakiに微笑み返す。こういう瞬間を見られると、本当にたまらないですね。スムーズにバッキング、ソロ、バッキングと移り、唯一のメロディ楽器で楽曲に様々な顔を加えていく。次の曲は「Flap×Slap!」。Hirokaのベースのバックに回っている単音のリフが実はカッコいいんですぜ。そして、サビのコーラス時のバッキングのギター。複雑なフレージングとコードを組み合わせたバリエーション豊かなバックフレーズは、ぜひ一度じっくり見て欲しい。マジカッコイイ。ラストに向けて Nakiが煽る。「今回の爆女祭、みんなに好きに叫んで欲しくてこのタイトルを付けました。だからみんなに叫んで欲しい!!」 もちろんフロアは「ウ゛ォ゛ーーーイ!!」。ラストは「REASON」。この曲での Aikoのバッキングは、サビ前の動きの多彩なバッキングが見所の一つ。ここもぜひ見て欲しい。この頃フロアでは・・・腕を振り上げる観客のその腕から、「これでもか!」という主張が見えるほどの迫力で、ステージに向かって突き上げていた。

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この日 2ステージを終えた CREA。フロアを熱狂させたこの日の全ての出演者。そして少ない人数でも、あれだけの熱量を生み出すあなた達はいったい何なんですか(褒め言葉です)。レポートを書き終えた頃、動いていないのに全身びっしょりになるんですよ。そう、それが爆女祭のフロア。次からは着替えを持って臨むことにする。

Text: 大泉 繁
Photo: 山下 弘毅

「叫べ!爆女祭vol.2~目黒編~」 5日目
2016年5月13日(金) 目黒鹿鳴館

CREA
01. ReBORN
02. リフレイン
03. REASON
04. Flip×Slap!
05. GO MY WAY!

2&
01. 限界圧縮人形
02. ネガポジmonster
03. 未来を
04. リアル
05. 間違いダラけ

FRUITPOCHETTE
01. 灼熱Drop
02. 蒼天Paradox
03. 饒舌DieOut
04. 幻惑CHOCOLATEB

ザ・ヒーナキャット
01. あの日カラ
02. ナツコイハマルヤ
03. ごきげん鳥
04. 夢中毒
05. 恋がしたい
06. あげは

CREA
01. GO+AHEAD
02. 新曲タイトル未定
03. ダリア
04. Flap×Slap!
05. REASON

「叫べ!爆女祭 Vol.2~目黒編~」 オフィシャルサイト
http://www.bakuonsai.com/
CREA
http://crea-music.com/pc/
FRUITPOCHETTE
http://frupoche.jp/
ザ・ヒーナキャット
http://theheanacat.com/#id65
2&
http://double-and.info/

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