2017年3月1日、URCHIN FARMによる Webアルバム『CALENDER FILMS』の 10曲目の配信が開始された。タイトルは「君といた春」。CALENDER FILMSも後半戦、10曲目はどんな展開を見せるのか?
まず。まずは 3回繰り返して聴いてみて欲しい。イントロを聴くと、「おっ、これまでとちょっと違った感じ!」と感じる曲調。しかし、1回、2回とこの曲の世界に浸ると、3回目のイントロが流れる頃には「違った感じ」はもはや無く、「やっぱり URCHIN FARMだ!」と感じるようになるだろう。そんなこの曲の世界とは。
まだ肌寒い風が吹く、だが一日一日春に向かって動いていく現在の季節を、この曲は見事に映し出している。
曲の展開で筆者が感じたポイントは 2つ。
「願えばなんだって手に入るんだって
奇跡なんてすぐ起きちゃうんだって」
何かが起きて二人は離れ離れになる。進学、就職、それが何かはわからない。しかし、ポイントは「いいこと」が起きてそうなるということ。だからこそ悲しく切ない。
二つ目は主人公の「分かっているんだけど」という言葉。前半から中盤にかけては、
「抱いた感情をなんて呼べばいい 分かっているんだけど」
「抱いた感情が恋と分かってる 分かっているんだけど」
と迷いながら「分かっているんだけど」を繰り返し、キラキラした「君」との時間を振り返る主人公。しかし後半には、
「背中越しに泣いた理由を 聞けるはず無い
分かっているんだ」
と言い切り、視点が未来に変わる。
「あがいてもあがいても戻れないんだよ
苦しみながらも旅に出るんだよ」
最後に、
「見上げた三月の夜に浮かんだ桜色の流れ星に」
「君」への想いを静かに叫ぶ主人公。そして「伝えられなかった言葉」とは何か。曲にどっぷりと浸かって、じっくりと考えてみたくなる。
「君といた春」、だから 3回聴きたくなってしまうんだね。
Text: 大泉 繁
●『CALENDER FILMS』が短編映画とコラボレーション!
12ヶ月連続で配信を続けている『CALENDER FILMS』。この楽曲たちが 2017年春、ネット上で公開される短編映画とコラボレーション! 毎月1枚ずつめくられていく季節と共に、楽曲に加え、映像も創られていく。『CALENDER FILMS』は新たな展開を加えることとなった。映像と楽曲、そしてどんなストーリーが展開されるのか、期待に胸が膨らむ。
そして URCHIN FARMのメンバーも出演することが決定! 5/2(火)の SHIBUYA DESEOでの URCHIN FARM CALENDER FILMSワンマンにて上映が決定した。楽しみに待っていて欲しい。
URCHIN FARM 『CALENDER FILMS』 短編映画 トレーラー
https://www.youtube.com/watch?v=cCD59scn_5I
●URCHIN FARM 12ヶ月連続無料配信アルバム
『CALENDER FILMS』
2016年6月1日~2017年5月1日まで毎月1日リリース
URCHIN FARMが贈る Webアルバム『CALENDER FILMS』。6/1から 12ヶ月連続、毎月1日に新譜が無料配信される。メンバーは 1年かけて楽曲を制作し、リスナーはその過程も楽しみながら完成されていく、新しい形式のフルアルバムである。アルバムタイトル通り、季節を彩る12のシーンを一枚ずつめくっていき、それを重ねていくことで、1つのフルアルバムを作っていく。
ダウンロードは下記サイトから!
http://newscript-inc.com/calenderfilms/
【URCHIN FARM】
矢澤 壮太(Vo.G)
師崎 洋平(G.cho)
SHITTY(Ba.)
浅野 智基(Dr.cho)
URCHIN FARM『CALENDER FILMS』特設サイト
http://newscript-inc.com/calenderfilms/
URCHIN FARM オフィシャルサイト
http://www.urchinfarm.info/