「tkmk 爆女祭」、ファイナル・七日目速報レポート!


「tkmk 爆女祭」vol.0~渋谷編~が、本日ついに七日目、ファイナルを迎えた。ここにそのファイナルの速報レポートをお届けする。

トップバッターは「La PomPon」。ダンス&ヴォーカルで魅せるアイドルグループである。メンバーは YUKINO(メンバーカラー緑)、KIRI(黄)、RIMA(青)、KAREN(ピンク)、MISAKI(紫)、HINA(赤)の 6人。ファイナルの幕開けにふさわしい華やかなステージ。ポップな楽曲に乗せて、それぞれがヴォーカルを披露し、会場を盛り上げる。そして特筆すべきはダンスのクオリティ。キレのあるダンスでステージの華やかさを一段と際立たせ、観客も大きな声を上げてそれに応えていた。今日は土曜ということもあり、最初から会場は超満員。La PomPonの華麗なステージで、「tkmk 爆女祭」はついにそのファイナルの幕開けを迎えた。

二番手は「Le Lien」。モデルを含む 4名でのガールズバンドであり、「ファッション+音楽の融合」をコンセプトとしている。メンバーは Vo./Gt. Shione、Ba. Karin、Dr. Hikari、Key. Minamiの 4人。穏やかに演奏する彼女らからは、ポップな、というよりも、どこか懐かしいイメージを彷彿とさせるような空気を発していた。「みんなでジャンプしてねー!」というステージからのメッセージに、全員でジャンプ!する観客達。ほのぼのとしながらも、お客さんと一緒に作るライブの楽しさが純粋に表れていた。結成から経過した日付が冠されたミニアルバム「530日」を紹介していた通り、これまでの道を着実に歩んできた「Le Lien」、今後の活躍が楽しみである。

ファイナルで Caramelは三番手に登場。代表曲「tkmkセンセーション」で幕を開け、ひたすら楽曲を続ける Caramel。Vo. ルミの伸びやかな歌声は、ファイナルでも全く変わらない。Gt. ユウミは会場に笑顔を見せながら、アグレッシブなアクションで想いを込めて演奏し続ける。Ba. サユキは終始にこやかな表情で、楽しい!オーラ全開で演奏に臨む。Dr. モモは体力的に最も大変なパートではあるが、7日連続ということを思わせない、変わらぬ演奏を見せてくれた。この日の観客も悔いは残さないぞ的な思いを爆発させるように、熱狂的な声援を届け続け、サークルピットやダイブが起こるなど、まさに熱狂という言葉がふさわしいライブとなった。MCでルミが涙ぐむシーンもあり、その気持ちはこのイベントに参加してくれたお客さんに十分に届いていたように思う。そして炸裂する「恋愛少女」、「恋愛少女2」のスーパーコンボ。会場は熱狂の嵐である。そして嬉しいお知らせが。11/23、「tkmk爆女祭 Vol.1」の開催が決定したという。これもこのイベントが作り出した景色の一つ。そしてファイナル公演のラストは「月下のナミダ」。想いを込めて歌い、演奏するメンバーたち。何度も何度も会場に「ありがとう」を伝えるメンバー。会場の観客も同じことを思っている。そしてそれを作り出したのは、紛れもないあなた達の行動だったのだから。

四番手は「たんこぶちん」。こちらも経験年数の多い、今注目のバンドである。Vo./Gt. MADOKAの観客を引き込むような視線と歌声、アグレッシブなアクションでステージを彩る Gt. YURI、コーラスで下支えをしながら演奏する Ba. NODOKA、パワフルなドラミングで会場にウネリを作り出す Dr. HONOKA、楽曲に彩りを加え、世界観を広げる Key. CHIHARU。この 5人の演奏は、経験のなせるわざか、さすがのバンド感、塊感をガッチリと出していた。彼女らの演奏と歌が会場を包み込み、観客は彼女達のペースで熱気をどんどんとあげていく。ハード寄りの演奏とポップな歌唱のマッチングのギャップが、たんこぶちんの独特な空気を作り出していた。

五番手は「vivid undress」。新進のバンドではあるが、一度見たら忘れられない魅力を誇るテクニカル集団である。「J-POP突然変異型ROCKクインテット」という立ち位置で披露する世界は、他に類を見ない独特な世界。Dr. ウツミエリ、Ba. syunn、Gt. yu-yaの三人が、多彩なブレイクで構成する「空白の美」を作り出し、心地よい無音の時間を会場に浴びせ続ける。そこに多彩、華麗、雅、といった言葉が思い浮かぶような Vo. kiilaの七色の歌声が合わさり、そして、Key. rioの圧倒的なキャラクター攻撃。この集団の作り出す独自の世界は、クセになりそうな魅力を持っている。オシャレではあるがポップで湿った雰囲気も持つ独特なステージを作り出す「vivid undress」。筆者もすっかりお気に入りとなってしまった。

そしてファイナル・大トリのバンドは「FLiP」。沖縄出身のロックバンドであり、既に長いキャリアを誇る逸材である。1曲目は静かな導入で入った FLiPであったが、中盤からその実力と本領を発揮していく。Vo./Gt. Sachiko、Gt. Yuko、Ba. Sayaka、Dr. Yuumiのユニットが独特なビートを叩きつけ、次第に激しくなっていく演奏とボーカル。観客も最高潮の熱気とともに身体を動かし、会場全体が一つの塊となって文字通り揺れに揺れていた。このグルーヴを作り出してしまう FLiPの力はさすがであった。本編を終えた FLiPであったが、会場はまだまだ求めている。アンコールに応え、さらに彼女たちの魅力が爆発した素晴らしいステージであった。

演奏を終えた FLiPが最前にいた Caramelをステージ上に上げる。いよいよイベントの終了が迫る。企画の Caramelにお疲れさま!のメッセージと、「Caramelちゃん、本当にリスペクト!」と激励の言葉を贈り、最後は全員で手をつないでイベントを締め、一週間連続イベント「tkmk 爆女祭」vol.0~渋谷編~が幕を閉じた。

本日はファイナルの速報レポートをお届けしたが、後日、イベント全体に関するレビューや写真を含めた完全版のレポートをお届けしようと思う。最後に、この無謀なイベントの企画者となった Caramelのメンバーの、最後の出番を終えた直後に行った独占インタビューの模様をお贈りする。

<Caramel インタビュー>

ーバンドメンバーとして、一週間演奏し続けた感想は?

ルミ
最初は不安でいっぱいだったんですけど、日に日にお客さんとかスタッフさんに、感謝の気持ちが積みあがってきて、なんか、演奏するっていうよりも、どうやってこの感謝の気持ちを伝えたら、どうやって恩返しをすればいいか、ずっと考えてました。

ユウミ
ほんとに感謝感謝です。感じていたのは、バンドのメンバーとして自分がどんなポジションにいるのか、っていうのを再認識して、自分の役割を全うすることと、あと、スタッフさんとかメンバーに対しても、自分は至らないことが多いので、気持ちで態度で行動で示していかないといけないなって思ってて、この七日間は色んな気持ちがこみ上げてきて、毎日帰りに泣いてたりして。でも今自分たちの出番を終えてみて、あらためて皆さんに支えられているんだなっていうのを痛感しました。

モモ
初日は、うわぁ、あと六日もある、体力持つかなとか、叩けなくなったらどうしようとか、心配ばっかりしてたんですけど、何日もやっていくにつれて、お客さんや周りの人から、日に日に良くなってるよって言われたら、自分たちも元気になっちゃって、自分も至らないことが多いので、自分も気持ちで伝えようと思って、最後の出番に臨みました。今日は泣かなかったんですけど、明日、一人でトイレででも泣こうと思います。

サユキ
私、一週間ほぼ泣きっぱなしで、色々あって、本当に周りに助けられてるなって思って。七日間通して気づいたことやわかったことがあって、日本語で表せないくらい・・・この気持ちは中国語でも表せないっていうくらい。こういう時、なんて言うの? 言葉にできない? 猫の手を借りたい? 本当にありがとうございました。

ー企画者として、このイベントを通して感じたことは?

ルミ
たくさんあるんですけど、このイベントに出演してくださった出演者さんについて。出演される皆さんが「七日間やるんだよね、お疲れさま!」とか「一生懸命盛り上げます!」と言ってくださる方がたくさんいらして。私たちが他の方の企画に出たら、その人たちのために、ほんとにそういう風にやっていかなきゃなって、そういうのをめちゃめちゃ感じました。会場に来てくださった皆さん、出演してくださった皆さん、本当に本当にありがとうございました。

Text: 大泉 繁

Photo: 山下弘毅

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